感染防止洗剤の利点纏め
1.効果が確実
2.使い易い
3.一度拭き
4.安価
5.美観向上
強い汚れ用ノロウィルスまで対応 中性 RTUノロウィルスまで対応
1:64稀釈 1:64稀釈 原液使用
「感染防止洗剤を使いましょう」をテーマに5月11日から幾つか書いてきました。
感染防止洗剤は感染を防止するため専用に作られてきましたので、今回の様に、感染を防止する為に使用するには最適に出来ているのです。環境における感染消毒は古くはナイチンゲールがクリミア戦争で軍の病院の敗血症の致死率を、清掃と徹底的な石炭酸による消毒で50%から2%に下げたと言う所から始まります(随分昔の資料ですので、最近は数字が少し違うかもしれません)。それまで入るとどちらかというとヤバい場所であった病院が、病気やケガが治る素晴らしい場所に劇的な変化を遂げたのです。
その後、病院では環境消毒が当たり前の様に実施されるようになり、今日に至っています。クリミア戦争は1853年勃発ですので(ナイチンゲールの派遣は1854年だったでしょうか?)、今から優に150年以上たっているのです。様々な消毒剤が試され、様々なメーカーが創意工夫し、現在の第四級アンモニウム塩や過酸化水素主体の感染防止洗剤になってきているのです。環境消毒剤の種類は以前書きましたが、強いものから、人や環境になるべく優しく、しかし効果は確実と言う絶妙なバランスが、医療サイドの実績とメーカーの開発競争によって成し遂げられているのです。
現在の感染防止洗剤はそうした歴史に刻まれた上に成り立っている商品ですので、様々な点で優れているのはある意味当たり前の事なのです。
第四級アンモニウム塩は歯磨き粉にも使われている様な薬剤ですし、過酸化水素は(濃度が弱ければ)オキシドールとして親しまれ、安全に使われています。
もし、貴方が既に、感染防止清掃を既に何かでやられているとしたら、あえてそれに異論を唱えるつもりはありませんが、そうでなく、これから本格的に対処しようと言う事であれば、是非とも感染防止洗剤をお使いになる事をお勧めします。科学的に最も進んだものですので、どうせ新しく始めるのであれば、効果の高いものの方が良いでしょう。
一度拭き(One Step=ワンステップ)と言うのは洗剤として洗浄して汚れを取り、除菌するということを同時にすると言う意味です。本来環境消毒は厳密には汚れを取り去ってから行うべきなのです。汚れがある状態では消毒剤の効果が著しく落ちるからです。洗剤を使って洗浄し、その後消毒と言う2ステップになります。しかし、感染防止洗剤は汚れ取りも同時に行いますので、ワンステップで済むので、作業が圧倒的に効率化するという意味なのです。おまけに中性のものを選べば、多くのものがリンス拭き(水拭き)の必要迄ありません。乾いたら安全になるのです。
[注:コロナウィルスが実際に出た場所では2ステップが必要です。]
安価について、前回は値段を出していませんでした。勿論値段は洗剤の種類や買い方に拠るのは事実ですが、業務用で、希釈して使用しますので、1リットル当たり20~30円と言った所でしょう(希釈する洗剤の場合)。アルコールだったら数百円はするでしょうけど。
美観についても汚れを取り去るのですから、綺麗になる事は間違いありません。環境消毒と掃除が一気に出来ると言う事なのです。
次回はこの洗剤の使い方のコツを述べるつもりです。予定は未定と言いますが・・・