コンタクトポイント(人の手の触れる場所)を拭こう!
コロナウィルスの感染経路の一つとしてされているのが、表面からの感染です。環境表面、即ち、私達の身の回りの様々な表面の事で、感染者が其処に触れ、その場所を他の人が触れ、その手で目や鼻、口、耳等を触る事で感染します。ドアノブ、スイッチ、ハンドル、手摺・・・等です。これからの感染を防ぐ意味もあって手洗いが強調されています。
勿論今回のコロナウィルスはAirborne(エアボーン)、即ち空気を媒体とした感染が主で、三つの密(密室 密接 密封)を避ける事、社会的距離(2m)を取る事、などは非常に重要で、これについては専門家が多く解説をしていますので、それに注意を向け、支持に従う事が重要です。勿論接触と言う意味では感染者に接触し、その手で上記の様に顔に触れる事で感染しますので、手洗いの重要性は表面からよりも重要性が高いかもしれません。
順番としては
Airborne(空気から=空気感染と言う意味とは少し異なりますが)
人からの接触
表面からの接触
の様になるでしょう。
ともあれ、表面をどうコントロールするかも非常に大切です。
端的に言ってもっとも確実な方法はコロナウィルス対応の感染防止洗剤(Disinfectant Cleaner)を使用する事です。
ここでもDisinfectant Cleaner(ディスインフェクタント クリーナー)の説明は何度もしていますが、Disは「しない」、infectionは「感染」と言う意味で、「感染しない洗剤」と言う意味になります。仕組みはちょっと面倒くさいのですが、米国でこの洗剤を売る為にはEPA(米国環境保護局)に対して、その対象微生物の有効性のテストが必要になり、そのテスト結果をボトルやカタログに明記する事になっています。コロナウィルスと書いてあれば、コロナウィルスを環境対象表面上で完全不活性化のエビデンス(証明)があるのです。今、米国では一所懸命新型のコロナウィルスの有効性のテストをしており(あくまでも環境表面上のです、臨床ではありません)、新型コロナウィルスに対する証明をとれたものも少しずつ出てきていますが、時間が掛かりますので、同じコロナウィルス科の証明を取っていれば、今回の新型にも有効と考えられるとされています。
正しく希釈し、正しく使用すれば、その環境表面は安全になるわけです(次の人が触るまでですが)。
ここで問題なのですが、この洗剤は残留成分があって、長時間除菌効果が続くというものではありません。時々誤解されます。拭いた時にその表面を完全に綺麗に安全にすると言う事です。残留するようなものでは却って環境障害(アレルギーのなど)を起こしてしまうので良くないのです。
従って、表面からの感染防止に完璧を期すならば、成るべく頻繁に拭いてやる必要があります。しかし、拭いた時にその場所が安全にあると言う事はとても重要なことなのです。
しかし、現在このコロナウィルス対応の洗剤は払底しており、弊社でも入荷すると直ぐに売れてしまいますし、世界中で逼迫しており、販売もコントロールされており、すぐに手に入らないケースが多くなっています。
その際には弊社では(医療関連でなければ)コロナウィルスのエビデンスのない感染防止洗剤をお勧めしています。しかし、これもかなり品薄です。そうした場合は通常の洗剤でも結構ですので、コンタクトポイント(人の手の触れる場所)を拭く事をお勧めしています。
3月16日のブログにも洗剤拭きの有効性を書いています。
順番としては
コロナウィルス対応の感染防止洗剤
コロナウィルス対応の証明がない感染防止洗剤
建物に対して使用できる通常の洗剤
の順になります。
出来る事をする事が大変重要です。上記の洗剤が無ければお持ちの洗剤でも結構です。人の手の触れる場所(コンタクトポイント)を洗剤でなるべく頻繁に拭きましょう。感染防止に大きく貢献すると思われます。