カーペットバキュームについて③
カーペットでバキュームが大切な事は2回に亘って強調してきましたが、今回はそのバキュームについてです。カーペットバキュームで最も基準的なのはアップライトバキュームです。埃を床から叩き出し、掻き出すブラシとそれを吸い取るモーターが付いており、最も効果的なバキュームです。弊社製品ペーサー12の宣伝をしますと、全米カーペット・ラグ協会の金賞(結構大変です)を受賞しており、優れた機能を持っています。
1. HEPA(へパ)フィルター標準装備です。病院でも使えますし、室内空気環境を汚すことがありません。役員室、客室にはもってこいです。
2. 殆どの修理が自分で出来るようになっています。修理が必要なところはグリーンの部分でここはひねるだけで外せるようになっており、ドライバーなど工具の必要がありません。
3. ブラシに挟み込みクラッチが付いており、布などを挟んでベルトが切れることがありません。
4. 静粛です。
5. このクラスで最大の吸引力を持っています。
等です。このクラスは100㎡当たり26.8分が作業標準時間です。広い場所にはペーサー30の様なものの方が良いでしょう。作業が早いので(作業標準時間 100㎡ 8.1分)。
タイルカーペットなら
タイルカーペットならバックパックバキュームがお薦めです。
タイルカーペットは通常のカーペットと形状が正反対で基布に当たるゴムが厚く、パイル(毛)が短いので(通常のカーペットは基布が薄くパイルが長い=その為、バキュームは空気の移動がしやすく、吸い込むだけでよい)、吸い込み口に空気の入る場所を開けてやらないと、吸い込み口がカーペットに吸い付いてしまいます。タイルカーペット用のノズルは吸い口に穴が多数開いており脇から空気が入るようになっています。その為、ノズルが滑るように動くのです。
バックパックバキュームは方からホースが出ている形ですので、柄が長くなっています。この長い柄と滑るノズルを利用した清掃方法があるのです。
「サイド・ツー・サイド・モーション」と言います。横から横にモップの様に振って使うのです(詳しくは弊社HPをご覧ください)。作業効率は100㎡当たり8.1分で、アップライトバキュームの3.3倍です。作業効率が圧倒的に違うため、米国のバキューム・スペシャリストの教材はこの機種をメインにしています。本気で作業効率を問題にするならば、これを採用しない手はないのです。
バキュームの掛け方は「パス(人が歩く道)」と「シンク(ゴミ溜め)」を考慮する事が大切です。説明は次回にしましょう。