12. 希釈の重要性
先日まで、pHについてと端数の計算について述べました。これを覚えれば洗剤の使い方が楽になりますし、プロ用の洗剤には皆pH値が明記されていますので、どの洗剤がどの位の力があり、どういう汚れに対処できるのかが直ぐ分かる訳です。
そうしますと、言うまでも無く、各洗剤に対して正しく希釈する事が重要になって来ます。希釈がいい加減であれば、使い方もアバウトになってしまいます。強すぎれば汚れ落ちは良いでしょうが、素材も傷めてしまうでしょう。薄ければ、そもそも洗剤の力が劣る訳ですから、ゴシゴシ擦る時間が増え、効率性が著しく悪くなってしまいます。洗剤を上手く使うコツは
「正しい所に、正しい洗剤、正しい希釈で」
になります。プロ用の洗剤は用途によって様々です。ワックス床用とカーペット用では全く洗剤が異なります(ハイブリッド洗剤で両方出来るものはあるのですが・・・/細かな議論はここでは無視します)。正しい所に正しい洗剤は常識です。
もう一つ重要なのが上記の様に「正しい希釈で」です。
メンテナンスのプロは決して希釈を疎かにしませんし、そうしていたら、プロとは言えないでしょう。
さて、希釈方法ですが、もっとも簡単なのは自動希釈器を使用することです。自動希釈器は現在では安価になり、使いやすくなっています。水道に繋ぐだけで、いつも正しく希釈してくれますので大変便利です。
「壁掛け式」
「独立式」
これが出来ない場合は希釈ポンプを利用しましょう。
弊社製品は米国製ですので希釈率がチョット変わっています。
1:32
1:40
1:50
1:64
1:128
などになっています。
これは米国ではチョット大きな液体の単位をガロン(約4ℓ)で数え、小さな単位をオンス(約30C.C.)で数えます。1ガロンの水に1オンスで1:128になり、2オンスで1:64、2.5オンスで1:50、3オンスで1:40、4オンスで1:32・・といった具合です。
そこで、4ℓの容器(バケツに4ℓのラインにマジックで線を付けても良いですし、4ℓのボトルでも良いのです)に水を入れ、希釈モンプをボトルに付け、1回プッシュすれば、1オンスです。望まれた回数を入れれば、正しい希釈液の出来上がりです。
「希釈ポンプ」
正しい希釈をいつも意識しましょう。洗剤が上手く使えるようになる事請け合いです。
しかし、洗剤を使う際に、そして希釈をする上で、もう一つ非常に重要な事柄があるのです。皆さんが是非覚えるべき重要事項「臨界ミセル濃度」、洗剤のベストポイントです。説明は次回にしましょう。
前回回答
問: pH12.1の洗剤を水で40倍に薄めたらどうなるでしょう。
答え: 分数で考えます。先ず10倍で1単位下がり、11.1です。残りが4ですので、そこから0.4引きます。
pH値は 約10.7 或は 10.7程度
が正解です。


