プロじゃない? お客様の評価
前回に続き、プロ化講習会の内容です。
上図は一昨年秋に行われた「インスペクター移行講習会」での資料です。ビルメンテナンス業界の経営幹部514名とお客様800名に対し、この業界の評価をしてもらったアンケートの結果です。メンテナンスサイドとしては、自分達の評価で最も評価が低いのはクレーム処理だと思っており、自分達の技術が問題だと思っているのはたったの14%しかいないのですが、お客様の評価ではダントツの一位が「専門的な知識や技能の不足」(42.3%)でした。半分近くのお客様の評価がこの業界の人に対して「プロじゃない」と思っているという大変厳しい結果になっているのです。
そこで、全国ビルメンテナンス協会にこの業界の技術的スタンダードであるビルクリーニング技能士について問い合わせをしましたら、以下のような結果になっていました。
即ち、全国に5万5千人のビルクリーニング技能士がいるにもかかわらず、客様からの評価が思わしくないと言うのは、結果として、ビルクリーニング技能士の勉強だけでは、プロとしての評価を受けるには足りていない可能性をしめしていると言えます。それについて勉強してくことがここでの目的になります。