50分の講習会 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

昨日は都内で大手メンテナンス会社の協力会社に対し、50分の講習を行いました。お話しを頂いて、久しぶりでしたので打ち合わせに2週間ほど前に伺ったのですが、今年の弊社講習会の概略を説明した際の事です。弊社では今年は「プロ化と生産性向上」をテーマに1日(6時間)講習を全国各地で行って来ており、きっかけがメンテナンス業がお客様からみて「プロじゃない」と思われているアンケートのデータ(これに付いてはこのブログでも書いています)であった話と、デービッド・アトキンソンの「新所得倍増論」での生産性向上の必要性を示すデータの話をしたのです。そうしたら「それでは5分増やして50分にするので、その話も入れてくれます?」との要請でした。

6時間の講習を45分に詰めるのも結構大変なのですが、最初に弊社の簡単な自己紹介と上記のテーマを5分にまとめるのは結構ホネでした。

アンケートとはビルメンテナンス協会が自分達メンテナンス会社の幹部514名とお客様800名に対し、メンテナンス業界対する不満を問うたアンケートです。自分達では恐らくクレーム処理に対する不満が大きかろう(1位47%)との結果で、専門的な知識や技能の不足は3位(14%)でしたが、お客様の目線では1位は42.3%で「専門的な知識や技能の不足」だったのです。即ち、自分達ではそうは思っていないのですが、お客さまからはこの業界の人達がプロ的ではないと思われてという結果です。

また、生産性向上は我が日本が先進国では一人当たりの生産性が圧倒的に低く、この四半世紀に生産性の伸びが殆ど無い(対してアメリカは3倍になっています)と言うものです(これは日本全体でのことでメンテナンス業界に限りません)。

この業界の問題としてはガラパゴス化しており、世界のメンテナンス情報が全くと言っていいほど入らず、各会社が独自での創意工夫のみに頼っており、論理的で合理的な手法を世界に求めていない事に起因しています。

これを5分に縮めるのは結構大変でした。

こうした際には各パートを概ねの分に分けて置き、大体の通過時間をあらかじめ設定しておきます。実演した昨日はやはり少し前段が押していたのですが、後半を少しテンポアップする事で時間通りに終了出来ました。

企画して下さった部長さんが最後に「分かり易く良かった」との纏めのお話しをして下さり、(いつも大変お世話になるのですが)ありがたい事だと胸をなでおろしました。m(_ _ )mm(_ _ )mm(_ _ )m

 

今日は東京での展示会でお会いしたホテルチェーンの清掃時間の短縮についてのご相談にのりに行くことになっています。