スーツケース難民 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

スーツケース難民

 

先日、朝のテレビニュース番組を見ていたら、外国人のスーツケースによる移動でかなり迷惑している旨の報道をしていました。電車の中にも多くのスーツケースを持ち込んでいたり、その上に座り込む様子を映していたり、それについて迷惑している旨の街頭インタビューなどもありました。これに付いては私もついこの間、酷い目に遭っており、今回はお掃除に関係ないのですが、これを書こうと思います。

先々週は米国に出張で、約1週間ラスベガスでの業界の集まりに参加していました。1年1回の大会で、様々な米国の都市で行われるのです。出発が月曜日の夕方でしたので、朝は会社に出社し、午後1時過ぎの渋谷からの成田エクスプレスに乗る予定にしていました。会社で一仕事終え、午前11時過ぎに会社を出たのです。弊社は渋谷へはバスでは1停留所、地下鉄の表参道へは歩いて7~8分と言った場所にあります。少し早めに出て、本屋に寄り(読みかけた歴史小説が面白く、続編を買うつもりでした)、暫くアメリカですので、ラーメンでも詰め込んで行こうと思ったのです(ラーメンフリークですので)。重いスーツケースをバス内に持ち込むのも何ですので、歩いて渋谷に行き、スーツケースを預けようと思ったのですが、どこへ行ってもスーツケースの入るコインロッカーは満杯で預けられません。また、旅行の予定でしたので、いつも携帯しているスイカも家に置いてきているので、スイカ専用のロッカーにも(空いていませんでしたが)預けられません。すっかり外国に行くつもりですので、小銭も持ち合わせがないのですが、どこのコインロッカーにも両替機が無いのです。駅で両替を頼んでも、どこも応じてくれません。ここが我が日本の良くない所で、1か所がダメだと、殆どの場所でダメなのです。ある書店で書物を買いながら千円札を出して「崩してくれない?」と頼んだところ、周りを見渡して(店員さんが彼一人でしたので)「じゃ、本当はいけないのですが・・・」と崩してくれました。しかし、探せど探せどどこにもスーツケースを預ける事が出来ません!間が悪い事に、渋谷はまた坂の多い町と来ていて、重いスーツケースを引きずりながら、チョイと坂の上のモヤシそば(渋谷のラーメン好きならこれで多分分かる店ですが)を食べ、今度は坂を下ってみどりの窓口で列車を1本早くしてもらい、成田で待つ時間を長くしました。途中でコインロッカーの集金係と思しき人にロッカーの在処を聞いても「10時過ぎたらだめですよ」とあっさり言われる始末でした。という事は、私が知らなかっただけで、関係者は皆この事態を知っているのです。

地元でもありますが、渋谷はいい街だと思っています。しかし、こんな苦労をさせられるとしたら、外国の人にとっていい街と評価されるでしょうか?どこへ行ってもスーツケースを預ける事ができず(テレビではスーツケースの宅配を報じていましたが)、両替も出来ず、坂の多い場所をガラガラ引きずりながらの旅行では到底いい印象を持つことは(私だったら)不可能です。日本人の私がスーツケースを預けられないのですから、どうして外国の人が預けられるでしょう。それを外国人がもたらす迷惑と報じるこの番組の姿勢は到底フェアなものではありません。

渋谷区の区長、職員、都の職員、都議、観光庁、国会議員・・・・誰に言ったらよいのかわかりませんが、この状態で外国のお客様を沢山呼ぼうと言うのは無謀です!!!

周りの(例えば)店舗がいくら頑張ったとしても入口の所の不便さではどうしようもありません。

先ず、誰にでも分かる(日本語が出来なくても分かると言う意味です)方法でスーツケースを簡単に預けられるようにするべきです!!!

手ぶらで外国の方が渋谷を楽しめるようになるよう心から願っています。m(_ _ )mm(_ _ )mm(_ _ )m

様々な路地に良い所が一杯あるのですから・・・