昨日の夕方、弊社営業の友人で病院清掃のコンサルタント業務をしている男性が尋ねて来ました。時々来るので、挨拶を交わした所、今日来たのは
「最近、病院の方はEPA登録(*1)については関心が高いのですが、ただEPA登録の洗剤を使う事だけに関心が行っており、洗剤に様々な種類があり、それを使用しないと上手く汚れが落ちない事までご存じないので浴室用の洗剤サンプルを頂きに来ました。」との事でした。私は
「そうでしょうね。掃除の専門家でもややもするとその辺が怪しくなる事がなりますからね。」とニッコリしながら答えました。
*1 「EPA登録洗剤」
米国では感染防止洗剤(除菌洗剤)を売る場合にはEPA(Environmental Protection Agency=米国環境保護局)の認可が必要で、認可を得る際にどの微生物に有効かを第三者によるテストで証明する事が義務付けられており、その有効な微生物をラベルやパンフレットに明記する事になっている。即ちボトルやパンフレットに記されている微生物に対してはその洗剤が有効である事をEPAが承認している事になる。
病院も通常の場所と同様でトイレとお風呂場は洗剤の方向が逆です。
「病院のお風呂場ならCDC-10がいいでしょう。アルカリに傾いているので、教育が殆ど必要なく、安心して使えます。老人ホームでもこれが人気ですので。」と答えました。
お風呂場には原則的には酸性洗剤が必要です。お風呂場では石鹸やシャンプーを使いますが、これらがアルカリ性ですので(殆どの汚れ落としはアルカリ性)、アルカリ残留が起きます。その為、酸性洗剤が必要になるのです。トイレと同様でここを間違ってしまうと、お掃除が大変になってしまいます。病院では感染防止型の除菌剤配合が良いでしょう。CDC-10は勿論除菌剤配合です。衛生性が上がるだけでなく、除菌効果で消臭作用もあります。
お風呂場には大理石を使用しているケースがありますが、大理石はカルシウム90%以上の変成岩の事を指します。このブログでも何度も書いていますがカルシウムはアルカリ性ですので酸には非常に弱く、ここで酸を使うのは厳禁です(大理石の床に弱酸を使用して磨くパウダークリーニングやリクリスタリゼーション=「弱酸とスチールパッドによる研磨」は別ですが)。
こういう場合の為に開発されたのがCDC-10 です。キレートを使用しているのです。アルカリに傾いているので、通常の洗剤と同様に使えます。酸に対する教育も必要ないので使用に当たって戸惑いがありません。酸性洗剤のフォーミィQ&Aよりも洗浄力は少し落ちますが、それでも家庭用のお風呂洗剤とは比べ物にならないほど強力です。病院や老人ホームでしたら十分すぎるほどの力を持っています。
「もう頂いています。」とCDC-10 の入ったスプレーボトルを見せられました。
流石ですね。(o^-')b(o^-')b(o^-')b