ノロウィルスの猛威とトイレ清掃
ノロウィルスが猛威を振るっているようです。今朝の日経新聞も大きく取り上げていました。ノロウィルスは厄介なウィルスで、感染防止洗剤も通常のものは効きません。強い洗剤が必要になります。弊社で言えば、RTU(希釈しないで使うタイプ)の「TB‐サイドコート」、希釈タイプの「ハルト」と言った所です。人の手の触れるコンタクトポイントを清掃していく訳ですが、私が常に強調しているのが、トイレ清掃の方法を調べ直す事です。
ノロウィルスは経口感染が主な原因ですが、トイレでの手の不始末から起こる事が多く、便器に手を入れて清掃していてはとても防げるものではありません。感染力が非常に強いのです。残念なことに我が日本ではトイレに手を入れて清掃する会社が多く見られます。トイレには通常の洗剤(アルカリ性)とは逆の酸性洗剤が必要な事が徹底されていない所為なのです。
便器内側に付く厄介な汚れの尿石と水垢はカルシウムが大きく関係しており、カルシウムはアルカリ性ですので、酸が必要になります。現在は塩酸ではない安全な酸性洗剤も出ていますので、こうしたものを利用すべきです。繰り返しになりますが、ノロウィルスは感染力も非常に強いのが特徴で、油断できません。清掃の際には手袋の交換や、手洗いも徹底すべきです。
興味のある方は弊社HPのトイレメンテナンスの動画をご覧ください。但し、医療機関ではバイオ洗剤は避けましょう。除菌剤配合のが向いています。
今日はこれから大阪に出張し、大手メンテナンス会社のホスピタル事業部の方と会う事になっていますし、29日の日曜日には九州の会社で40名以上の人を対象にした病院清掃の講習会です。当然この話題に触れる事でしょう。