清掃のプロ集団?アンケートから
先日メンテナンス協会のある講習会に出席しました。午前10時から午後5時までの講習会で、出席せざるを得なかったのですが、いつも思う事ですが、メンテナンス協会は講師をもう少し揃えた方が良いのに・・・と言う感じでした。しかしただ一人冴えている講師がおり(実は知り合いです)、そのデータが面白かったですね。
「メンテナンス業界に対するお客様の不満について以下のどれが多いと思いますか?」と皆に質問したのです。
1. 苦情や要求への対応が悪い
2. 作業品質が低い
3. 専門知識や技能の不足
と言った所なのですが、この順にメンテナンス幹部(514名)は考えていました。
しかし、お客様のアンケート結果(800名)は
1. 専門知識や技能の不足(42.3%)
2. 苦情や要求への対応が悪い(30.1%)
3. 作業品質が低い(28.9%)
なのです。
講習会には360名以上でていたのですが、専門知識や技能の不足に対して挙手したのはたったの1名でした。因みに私は大勢の中でここで手を挙げるのは気が引けたので挙手せず棄権しました(根性無かったですネ)。
即ちメンテナンス関係者が考えているほど、世間では清掃関係者がプロ化していないと思っている訳でこの結果は真摯に受け止めなければならないと思います。
実際、清掃に関しては良い教科書が殆ど無いのです。この点が米国などと大違いです。メンテナンスでプロ化する為には素人と圧倒的な差が必要だといつも考えています。
メンテナンスは非常に論理的・合理的なもので、素材の特性を知り、汚れを絞り込み、正しいメンテナンス方法の知識を得、実践する必要があります。
今後も益々科学的な清掃方法「メンテナンス」を広める必要性を感じて帰って来ました。