米国感染防止清掃レベル③
中レベル「結核菌が指標」
昨日は病院での低レベルについて書きました。今日は中レベルです。
中レベルは結核菌が対象になります。
結核はかつては非常に怖い病気でした。現在の日本での感染率は欧米先進国に比べ少し高めです。
10万人当たり
日本 16.1人
米国 5.2 人
ドイツ 4.9人
オーストラリア 5.7人
( 厚労省データ)
世界 126人
アフリカ 280人
感染者(世界)960万人 死亡者150万人(2014年)
(ストップ結核パートナーシップ)
の様になっています。
結核菌はミコール酸と言う脂質を含んだ頑丈な細胞壁をもっており、感染防止洗剤(Disinfectant Cleaner)に対し強い耐性を持っています。通常の感防止洗剤では死にません。そこで結核菌に対応するには強い薬剤が必要になります。
一般に
一般細菌<真菌<ウィルス・結核菌<芽胞菌
の様に右に行くほど耐性が強くなると言われています。
結核菌に対応するレベルと言うのは上記の様にかなりの微生物に有効である事が分かります。
従って中レベルとは結核菌が対象と言うよりは、結核菌まで制御できるレベル(かなり高レベルで殆どのウィルスも制御可能と考えられるレベル)という事になっているのです。
確かに弊社で結核菌に対するEPA登録を持っているのは(4級アンモニウム塩での製品では)
TB-サイドクォート(TBとは結核の事、サイドは殺す事の意味)
ハルト
ディフェンス(これは塩素も含んでいますが)
の3種になり、この3つは世代としても新しい4級アンモニウム塩で、除去し難いノロウィルスのEPA登録も持っています。
かなり強いレベルの感染防止清掃と言えるでしょう。