先週末と昨日まで、九州へ出張していました。
今回は弊社のハイブリッド万能洗剤「ピロキシー」の使い方の
指導が主な目的でした。
先々週の東北も一緒ですが(東北では「ピロキシー」ではなく汚れ取りと悪臭除去のバイオ洗剤「マイクロマッスル」でしたが)、双方ともに、使い方は殆ど間違えててはおらず、たった一点だけ上手く行っていない所があり、充分な結果を得られていませんでした。
「洗剤の量」が足りませんでした。
この件では非常に考えさせられました。通常新しい清掃方法を試す場合、様々な所で間違えてしまうケースがあるのですが、東北のケースも九州のケースも洗剤の希釈方法や取扱いなどはほぼ完ぺきだったのです。
説明書だけで、そこまでできると言う事はかなりレベルが高い組織で有る事は言うまでもありません。しかし、両者とも打ち合わせたように、同じ所「洗剤の量が足りない」と言う所で足踏みをしてしまったのです。
我が日本では水が綺麗な為に、水神話があります。掃除も水で済む場合は水が1番だと考えるケースが多くなっています。
一方、水がそれ程綺麗ではない場所では、衛生性を挙げるには洗剤(かつては石鹸)を使用する風習があります。
また、欧米では、アマチュアと差を出すため、お掃除のプロフェッショナル達は洗剤を日常的に使用します。そこで日常清掃用の中性洗剤が非常に発達したのです。
一方、水神話の強い我が日本では中性洗剤があまり使用されない為、発達しませんでした。
日本では洗剤と言うと、アルカリ性万能洗剤のイメージが定着しているせいか、洗剤を使用した後は必ず、リンス拭き(水拭きの事)することが徹底されています。また、洗剤を多量に使用すると、素材を傷めてしまうと思われがちで、洗剤も使用量が少ない方が良いと考えられています。
一方、欧米では日常的に使用する洗剤が発達し、水拭きが不要で、素材を傷めず、衛生を向上させたり、細かな汚れ(ファインミストと言います)まで取り除き、素材本来の美しさを出すものなどが揃っているのです。
こうした洗剤は明らかに今までのアルカリ性万能洗剤とは一線を画しています。
この手の洗剤は清掃個所に直に洗剤を塗布し、汚れをその場所から、布やモップに移動させる感性を持つと上手くコントロールできるのです。
そうした事のアピールがもっと必要である事を痛感させられました。
因みに、両者とも、汚れに直に洗剤を着け拭き取る事をお教えしましたが、汚れが良く取れる事をよろこばれていました。