福岡での雑感②「我が日本ではDisinfectant(環境消毒)の概念が希薄?」 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

昨日福岡での雑感として「トイレに手を入れないで」を書きました。
このテーマは何度か続けたいと思います。

さて、福岡で講習会を開き、また展示会での質問などから、環境消毒についての話しが多く出ました。

そうした中で感じた事ですが、我が日本ではDisinfectant(環境消毒)の概念が欧米に比べて希薄なのではないかと感じています。

 昨年医療環境管理士の試験資料を取り寄せた事から、試験を受ける事になり幸いにして合格しましたが、合格者対象のセミナーがあり出席しました。
 出席者は殆どが看護師の方、技師の方、またMR(Medical Representative=医薬品メーカーの医療情報担当者)でした。その中で出る話は殆どが
Antiseptics(アンチ・ゼプチクス=人体や動物に対する消毒の事)で、Disinfectant(環境消毒)に関する事は殆ど全く話しが出ませんでした。

 病院や老人ホームの院内感染を防止するためには、Disinfectant(環境消毒)の実施は必須であると考えます。病院・老人ホームを衛生的に、美観も良く、その上で感染防止にも貢献するのが除菌クリーニング(Disinfectant Cleaning)なのです。

この面でのメンテナンス会社の関心度は年々高まっていますが、医療サイドの関心度をもっと高めていく必要があると思っています。

 14世紀末にヨーロッパでぺストが大流行し、ヨーロッパの人口の1/3が亡くなったと言う様な劇的な感染による被害を経験している欧米では感染防止の技術が発達しています。こうした技術を広めていく事が弊社の役割の大きな一つと考えています。

 Disinfectant(環境消毒)の発展に大貢献したのはナイチンゲールなのですが、この話は折をみて書きたいと思います。長くなるので。

明日からは青森、盛岡、仙台で講習会を開きます。
このブログもしばらくお休みと言う事になります。