病院清掃⑨ 洗剤の選び方Ⅰ「背骨の洗剤を決めろ!」(基本になる洗剤)
今日は10日ぶりになりますが、病院清掃の続きを少し。
洗剤の選び方について述べます。
病院や老人ホームで感染防止清掃を行う場合、除菌洗剤が必要になる事は何度か述べてきました。そして、水拭きは病院では向かないとも述べました。
また、5月1日の「コンタクトポイントを拭き取る洗剤には」でEPA登録の洗剤に付いての説明をしました。
それでは実際に洗剤を選ぶ場合、どうするのが合理的で正しく出来るのでしょうか?
こうした際に、最も入り易く、間違いの少ない方法は先ず「基本になる洗剤」を決めてしまう事です。
上記の様に病院では水拭きは向きませんので、水拭き代わりに使う洗剤を決めるのです。
私は良く「背骨になる洗剤を決める事です」と説明します。コンタクトポイントは勿論の事、床やその他の場所でも水拭き出来る場所をお掃除するのに使う洗剤を決めます。
弊社で言えば幅広い除菌スペクトルを持っており、大学病院を始め多くの病院使用されている「HDQニュートラル」と言う洗剤と、老人ホームや幼児施設で人気がある環境対応と反アレルギー作用をもつ「グリーン除菌クリーナー」があります。どちらもノンリンス(水拭き不要)の使い易い洗剤で、高希釈ですので安価です。
私でしたら、大学病院や大手病院の様に感染防止を主眼にした清掃を行う場合は「HDQニュートラル」にしますし、老人ホームや幼児施設・小児病棟など、アレルギーや環境に配慮したい場合には「グリーン除菌クリーナー」を使います。
ともあれ、取りあえず背骨の洗剤を決めてしまいます。その後、作業を効率化するために、トイレ・浴室などは専用の洗剤(除菌洗剤です)に、また血液・体液を処理する為の洗剤選びなどに入ると導入がスムーズに行くようです。
ともあれ、洗剤の選定には月並みですが専門家に相談する事をお薦めします。