病院清掃③「感染の連鎖を断つ」
お掃除の立場から「感染防止への協力」
病院では感染者をなくす事は出来ません。病気の方がくる場所だからです。
また、感染してしまう被感染者もなくす事は出来ません。異なった病気で来院や入院している方もいますし、医療関係者や、メンテナンススタッフ、デリバリー、またお見舞いの方などが出入りするからです。
一方微生物は自分自身で移動し、感染を引き起こす事は出来ません。必ず、何かを媒体にして移動します。
例えば、咳であれば飛沫に乗る事によって移動します(飛沫感染)。空気感染であればより小さな飛沫核に乗って移動します。
感染者+媒体+被感染者
の様に媒体がチェーン(鎖)になり感染者と非感染者を結び付けるのです。
私達に関係するのは感染者の触れた場所(例えばドアノブ、スイッチ、ベッドサイドテーブル、手摺・・・など)に次の人が触れ、その手を洗わずに物を食べたり、目や口など粘膜に触れることで感染を起こす経口感染や接触感染です。
この触れた場所が媒体になっています。
感染者と非感染者をなくすことはできませんが、媒体をなくす事(環境消毒をする事)は可能です。
ここがメンテナンスサイドの守備範囲になるのです。