消臭Ⅲ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

消臭Ⅲ
バイオクリーニングについて述べましょう。

昨日書きました「除菌クリーニング」は衛生的で即効性のある大変優れた方法ですが、効果が長持ちしないのが欠点でした。こうした場所で活躍するのがバイオクリーニングです。
 この方法はちょうど除菌クリーニングと正反対の考え方から成り立ています。

 悪臭の発生のメカニズムは一緒です。

 汚れに微生物がたかり、汚れを食べ(生物分解)、悪臭が発生します。
  汚れ(有機物)+微生物(生物分解)=悪臭の発生

 さて、この汚れには様々な種類の微生物がたかっていますが、全部が悪臭を引き起こす訳ではありません。悪臭を出さない微生物、悪臭を出す微生物がいるのです。
 悪臭の原因菌としてはシュードモナス(緑膿菌)、水回りで時々事故を起こすセラチア菌、便と共に排出させる腸球菌などが代表として挙げられます。

 バイオクリーニングは汚れを取ると同時に、こうした悪臭の原因菌より「強くて、人体や動物に害を与えない」と証明されている微生物をその場所に大量に送り込んでやるのです。
 シュードモナス達は自分達より強い相手が大量に来ることで出て行ってしまい、働けなくなるのです。
イメージからすると、アフリカの草原で鹿の死骸にハイエナがたかっているとします。そこにライオンの(大量の)群が来てしまうと、ハイエナは働けなくなって(死骸を食べられなくなって)しまうのと同じです。

 その効果は圧倒的です。

 びっくりする位、悪臭の除去が出来るのがこの方法です。弊社のバイオ洗剤はJR様、都営地下鉄様、各私鉄様の駅で活躍していますが、採用になったのは諦めていた悪臭が取れたからです。
 また、冠水してしまった仙台空港の悪臭の除去に活躍したのも弊社の洗剤だったと聞いています。
 悪臭でお困りでしたら、バイオ洗剤の活用を検討されるのも良いかと思います。

 ただし、医療機関や食べ物が直接触れる場所にはバイオ洗剤は不向きです。