消臭Ⅳ 消臭の実務 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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消臭Ⅳ
消臭の実務

前回まで、消臭の種類と原理を述べてきました。今回は消臭の実務について述べましょう。
悪臭の除去を行う場合、最も大切な事は臭いの原因になっている場所を特定する事です。
そして、悪臭の原因物を知る事で消臭方法が概ね見えてきます。
例をトイレに見て行きましょう。

トイレから悪臭が出ている場合、先ずすべき事はどこから悪臭が出ているかを特定します。多くの場合

男子トイレは小便器からの悪臭
女子トイレは床からの悪臭(特に和便器の場合)
 が多くなっています。

 小便器から悪臭が出ている場合は尿石が便器に付着していることから起こります。良くメンテナンスの上手く言っていない場所ではかぐことのある悪臭です。

 尿石を除去するためには酸性洗剤が必要になります。尿石はカルシウム(アルカリ性)だからです。酸性洗剤を使用し、原因の尿石を除去し、バイオ洗剤で悪臭が再び起こる事を防ぐ方法が最も合理的でしょう。
弊社製品でしたら、バイオボウルの使用をお薦めする事になります。酸性洗剤の中にバイオが入っていますので、一度で処理が出来るからです。

 女子トイレ(和便)からの悪臭はひじょう強い、鼻を突くような鋭い悪臭がします。
床を水拭きだけで処理しているような場合に起こります。アンモニアは水に溶けるので、水拭きをしても汚れを塗り拡げている事になってしまうのです。水拭きではなく、ノンリンスの中性洗剤で拭く事が大切です。
 
バイオ洗剤でしたら更に良いでしょう。弊社の製品でしたら、エコライザーが除菌クリーニング、 バイオクリーニングを同時にする洗剤ですので、ぴったりです。1:64希釈で水拭き不要(ノンリンス)ですので手間も取りません。

 駅など、非常に使用頻度の多い男子トイレでは床から悪臭が出る場合も多いのです。このケースは女子トイレで説明した方法を取ると良いでしょう。

 配管から悪臭が出ている場合は小便器に付いているお皿(目皿といいます)が割れていないか確かめる事が大切です。
 配管内の水が乾いてしまい、配管から悪臭が出る事を防いでいる水(封水=ふうすい といいます)が乾いているケースは排水口に水を流せば臭いは消えます。

 それでも臭いが消えない場合は配管を掃除することが必要かもしれません。配管清掃を頼むか、弊社でしたら排水管を綺麗にするバイオ洗剤「コンシューム」がありますのでこれが必要になります。

 それ以外、書き始めれば切りがないのですが、医療関係や食品関係ではバイオは使いにくいので除菌クリーニングを中心に考えます。
 除菌剤の入った専用洗剤を使用する事で手間も増えずに消臭出来るケースが多々あります。
 
 ご相談下さればお役に立つのではないかと思います。