私の母は、
嫁に行った先がお金持ちのはずだったのに
お金持ちじゃなかった
そして大家族
姑ではなく兄嫁が仕切る家
姑より兄嫁さんは意地悪で、欲深く
お風呂に最後に入るとお湯も無く
垢の浮いたお湯
今のようにシャワーも無いから
気持ち悪くて、水で洗ったとか
美容師に行くのに洗髪して行こうと思うと
兄嫁さんに、湯が勿体無いからダメ
と言われて洗えなかったこと
などなど聞いた
だから農器具小屋を見ても
家が欲しいと涙が出たそうだ
そんところに
田舎を出たかった父が仕事があるとの言葉に
母と田舎を出て神戸に移り住む
今度は間借り
そこで私が生まれて
間借り、昔は洗面所も無い家も多かったので
台所で、おむつを洗うのがとても心苦しかったと
聞いた
間借り先でも色々大変だったようだ
そこからやっと家を手に入れた母
とても嬉しかったそうだ
そんな母だから
母は爪に火を灯すように
節約、節約、節約
米の研ぎ汁も捨てない
台所にバケツを置いてそこに溜めて
植物にやる
米の一粒も無駄にしない
そんな母だった
だから贅沢は敵
でも使う時には、人に何かをする時には
きっちりとする母だった
そしてその母は今は施設にいる
1人の時は
冷暖房もあまり使わなかったけれど
今は施設で、待遇としては
幸せでは無いかなあと思う、
いやそう思いたい私がいる
このコロナで差し入れとかもままならず
食べたいものを食べれない所が
不自由で申し訳ない
早くコロナ何終わる事を
好きな時に好きなような
母に会いに行ける日が早く来る事を
祈る