コフートの理論と西洋占星術 その1(人間の心理的ニーズ) | 占い考察備忘録。心理占星術が好き。

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宿曜占星術・タロット・西洋占星術について考察した内容をまとめておきたいブログ。時おり心理学も絡めています。
今は四児の母(三人目双子)として家事育児に奮闘中。
老後は占い師として復活することを夢見ています。

こんにちは、まいな惺と申します。

今日は夏至ですが、浜松は朝からすごい雨と風でしたΣ(・o・;)
私は午前中子育て支援センターに行き、帰りに買い物に寄ったのですが、、道路に水があふれていて車の通れない道もあり、そのうえ地元じゃないので未だに分からない道も多く(笑)、家に帰るだけでかなりの時間を費やしました…。

午後過ぎからは雨も落ち着いてきたので、大人しく時を待ってから買い物に行けば良かったなぁ^^;
でもまぁ、貴重な体験だったので良しとします!


ではでは、本題に入らせていただきます。
今日はタイトル通り、精神分析学者コフートの理論と西洋占星術を関連付けてみます。

※あくまでも私の仮説ですので、本当に正しいかは分かりません。
※以下マイナーな話ですので、自分のための記録といった意味合いが強いものです。



最初にコフートについて私なりに書かせていただきますと、彼は生涯“共感”を大切にしつつ、自己愛が歪み生きづらさを感じているクライエントに貢献してきた人物です。
治療の場面では、クライエントに対して共感しつつ心理的なニーズを読むことで、人間関係を使って良くしていくといった方法を積極的に取られていたのです。

彼は日本ではあまり知られていないかもしれませんし、心理学科で過ごした私でさえ周囲はフロイトやユングの話ばかりでコフートの話は殆ど出ませんでしたが、私は二十歳を過ぎた頃から勝手にコフートの考え方に感銘を受け傾倒してきました。
どうして私がコフートを推すのかというと、私自身二十代前半の頃にコフートの理論を自らに色々と試し、理屈上で満足する結果を得られたからです。

さてそれは置いといて、私の言葉でコフートの理論と西洋占星術を合わせて考えてみます。


まずコフートは、大前提として人は心理的に一人では生きて行けないとし、つまり人間は生まれてから死ぬまでずっと他人から心の栄養をもらう必要があると提唱しております。
それを踏まえた上で、人間が他人に求める心理的ニーズは大きく分けて3つあるとしています。
以下にその3つを私なりの解釈で書かせていただきます。

1.ほめてくれたり認めてくれたりする人
(専門的な言葉では鏡自己対象と言います。)

2.生きる方向性を与えてくれる人
(専門的な言葉では理想化自己対象と言います。)

3.同じ人間という感覚を与えてくれる人
(専門的な言葉では双子自己対象と言います。)

コフートは、カウンセリングの場面でクライエントに共感した上で、この3つのどれかを提供することでクライエントの心の成長を促し適応的な状態に持っていく技法を取っていたと思われます。

また上の3つはどれも大切な心理的ニーズなのですが、特に1と2は幼少期からの心の成長として欠かせないものとしています。
(実際コフート自身も最初は1と2だけを考えていたものの、途中から3を付け加えたそうです。)


この3つのニーズを私なりに、ホロスコープの天体と関連付けられないかなぁと考えてみました。
すると、驚くほどしっくりくる天体が見つかったのです。

1.ほめてくれたり認めてくれたりする人
→これは月が担っているように思いました。

個々が月の状態に沿った形でほめられたり認められたりすることで、個々の心にはよりやる気がみなぎってくるように感じます。
例えば私の月は獅子座ですが、個性を認められると嬉しいものです(笑)
また獅子座の月が示すようなキャラクターの人に大げさに褒められたら、おだてであっても嬉しくなってしまいます。

2.生きる方向性を与えてくれる人
→これは太陽が担っているように思いました。

個々の太陽にぴったりな生き方をしている人を見つけたら、誰でも「自分もああなりたいなぁ」と憧れを抱きやすい、もしくは「あの人がいるから自分も大丈夫だ」と自分まで強くなったような気持ちになれるのではないでしょうか。
例えば、特に女性は太陽を夫に投影しやすいとは言われていますが、自らの太陽の状態に合った男性を伴侶とすることで生きる方向性を手に入れたと思いやすいでしょう。

3.同じ人間という感覚を与えてくれる人
→これは金星が担っているように思いました。

個々の金星が示すような対人関係を得ることにより、人は「自分はこれで良いのだ」と安心するのだと思います。
例えば、共通の趣味を持つ人たちと盛り上がったり、似たような立場の人と一緒に愚痴ったり慰め合ったりといったものです。
そういった場は金星が示す通り心地よく楽しいでしょうし、またそうすることで気持ちを共有し合えてホッとすることもあるでしょう。

以上、少しでも分かりやすいよう図にも書いてみました。



さて、今日はそろそろ家事もやらなきゃだしこの辺りにしておきます。

近いうちに続編として、1と2について掘り下げつつ、太陽と月のお話を書かせていただきます。


※追記 関連記事一覧※
フロイトの理論と西洋占星術 その1(極所論)
フロイトの理論と西洋占星術 その2(構造論)
コフートの理論と西洋占星術 その2(太陽と月のお話)


まいな惺(まいなさとる)
大学院で学んだ心理学の理論をもとに、占星術やタロットを研究してます。
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