不審者・円空!? みちのくの仏像 | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です


とあるプロジェクトの史料を探しに訪れた東京国立博物館・・・


「みちのくの仏像」展やってました

4月5日まで


ふつーーーにまじめな仏さまが勢揃いする中、

なんか様子のおかしいコーナーがっっ


わっ


やっぱり


円空(えんくう)作だっ






円空の仏像はヘンだからか、
テキトーに扱われてきた感が痛々しい状態のものがありましたね

体の部分に胡粉?白のペンキ?のしぶきが大胆にかかってしまっていました

いくら円空がヘンな人でも、作者が意図してやったものではないのは、解ります


円空作が残っていることがむしろ凄い
うっかりすると薪にでもされてそう



新しすぎてついていけなるほどの異才

ちなみに円空は1632年の生まれだそう





「どうも、どうも・・・ちょっとすいません」って絶対言ってるな・・・


ライチ風の頭が好きよ

目が怪しい・・・

きっと円空はこんな顔なんだろうな・・・
(肖像画など、特に気をつけないで制作すると、顔は作者に似てしまう法則があります)


展示の解説に「ずっとこの地にとどまってはダメ×」と言われ、
当時、円空は不審者扱いされたっぽいとありました

十分怪しいです



だけどこんなに丁寧に(円空にしては)制作していたこともあるのですね

だって円空と言えば・・・








こんなに荒削り

だけど表情は見事にビシッときまっています

仏像のアバンギャルド










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