越後上布工程見学②苧績み 手くびり いざり機 足ぶみ 雪晒し | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です



「塩沢紬記念館」の見学しました

私は友禅染めをやっている関係で、
染織・布に関心があります

新潟を訪れるならば、ぜひ見たい織りは
越後上布・塩沢紬・小地谷縮ですよね


なんと、ここ「塩沢紬記念館」では
越後上布・塩沢紬・小地谷縮の展示販売と
制作工程が見学できる!



「塩沢紬記念館」さんのサイトは
「越後上布・塩沢紬・小地谷縮の展示・販売
制作工程見学・体験ができる!」ということが
明解だったので、ここを訪れました


ここに来て正解でした


ここは2階で、
1階は展示・販売、おみやげコーナーでしたよ





これは越後上布の糸を作っているようす

正しくは、糸を績む(うむ)という言い方です


以下、ざっくりしすぎの説明です


麻(からむし・ちょま)の繊維を加工し、糸になる下準備をされた
状態のものを青苧(あおそ)と言います

これを細く裂き、端をつなぎ長い糸にしていきます


苧績み(おうみ)






糸に絣の模様を付ける作業
手くびり




上布の最高峰

越後上布(えちご じょうふ)

いざりばた



湯もみ(足ぶみ)


織り上がった布の汚れや糊を落としながら、足で揉むことで布の目がつまる
のだそうです



雪さらし


晴れた日に雪にさらし、漂白します
オゾンの効果によるものだとか・・・

染料の定着作用もあるそうですね


織り上がった布は、茶封筒のような色ですが、すっきりと漂白されます

雪晒しは、春を告げる風物詩だそうですね

お店入り口


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お店前の様子


塩沢紬記念館 ホームページ

http://tsumugi-kan.jp/






上杉鷹山公は、機織りの産業に尽力し、「謙信公の再来」とも言われますが、その由縁のお話


戦国武将・上杉謙信が、領民に布づくりを奨励したお話です

謙信の取り組みに胸キュン! 越後上布(謙信公祭の旅17)
もどうぞ
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栃木県の地機「いざりばた」

これで「結城紬・ゆうきつむぎ」を織ります

越後上布の地機より大きいです





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機織りする埴輪 

栃木県にて全国初出土!

2014年3月5日、下野市教育委員会が公表


復元







機織りする埴輪 出土!(地機・いざり機)
もどうぞ 

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