2 西福寺・開山堂 イケメン道元 日本のミケランジェロ(2014謙信公祭の旅) | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です


2 西福寺・開山堂
イケメン道元 日本のミケランジェロ
(2014謙信公祭の旅)


小出インター(魚沼市)を降りてぜひ見たいのは

ここ数年で有名になった

西福寺・開山堂




JRが火付け役でしたっけ・・・

今や、大手旅行社のパンフレットを開くと
必ず載っているほどですね



なにがすごいってこの天井彫刻、というか全面です



なかは撮影禁止なのでポスターをパチリ

私が、はじめてこの作者を知ったとき、
東洋の、日本のミケランジェロのふれ込みが
解りやすいし、親しみやすいと感じました

作者名は「石川 雲蝶」
      (いしかわ うんちょう)

幕末の人。
江戸の生まれで、彫りの技術も江戸で身につけたそうです。
越後で制作活動しつつ、その土地の婿に入りました。
評判を聞きつけた、このお寺(西福寺)の住職、
大龍(だいりゅう)和尚さまが、雲蝶に制作を依頼しました。

このとき、和尚さまは33歳という若さ。
雲蝶もまた、39歳でした。

ふたりは意気投合し、よき理解者・相談相手だったとか・・・。

しかし、地域の方の中には、この制作・芸術を受け入れない方も多く、
できあがったとき、喜ぶひとの一方、「生活が苦しいのに、寺ばかり
贅沢している。」と不満が絶えませんでした。
そこで、和尚さまは住職を辞め、他寺に移ったことで事態を打開
したそうです。




「道元禅師猛虎調伏の図」



↓ 隅に道元(お坊さん)がいましたよ

私なりに発見したのですが、赤い矢印の方向から
道元を仰ぎみると、凄いイケメンでした

他の角度はダメです
この角度です

(マニアックな見方なので、解説にはありません

顎がシュッとした歌舞伎役者のような端正なお顔立ち

このお顔、大龍和尚か雲蝶自身の顔にしたのではないでしょうか

この作品はふたりの、いわば合作なのだから、作者が作品に
自分を入れ込みたいのは当然だし、実際、よくやることです

訪れた際はぜひこの角度から見るのを忘れずに


パンフレット部分



開山堂の外観



梁部分









受付入り口

下駄箱があるので、靴を脱いで見学です

この建物の中で、お蕎麦を食べられるようです
お食事処がありました

右側にお土産やさん






駐車場

広々しています
屋根はありません
日陰は奥の方に少しありました
※ドライブで犬連れだと、日陰探しは必須です!
ちなみにここは犬入場禁止です





いただいたパンフレット



見に行ってよかっです

皆さんもぜひ





ポスター・パンフレット



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