端午の節句・「かぶと」染めの額制作(地色作業・豆汁) | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまいです

端午の節句のお飾り、「かぶと の染め額」制作工程を
お見せしてます

友禅染めの工程です

大分、ざっくりしてますが

「かぶと染め額」作業


今回は豆汁(ゴジル)を生地に塗り(引き)ます

大豆の搾り汁、豆汁を作ります

「かぶと染め額」作業
火の通ってない、乾燥した生の大豆をふやかし、、、、

水で、ふやかすだけ、煮ませんよ!


「かぶと染め額」作業 
すり鉢ですり、(ミキサーも可)
布の袋に流しこみ、、、

「かぶと染め額」作業 
搾ればできあがり

「かぶと染め額」作業 
これは、ふのり
海藻を煮てドロドロにして、こしたモノ

あとは、豆汁を水で濃度調整、「にじみ止め」という
作用のため、ふのり を入れます


「かぶと染め額」作業

 生地に引きました



なんで布に豆の汁なんかって

染料の染まりつきを良くするためなんですよ

豆汁無しと有りでは、色の出方が違います

タンパク質が作用するのだそうです

これは昔からのやり方ですけど、
結果、理にかなったやり方を昔の人はどんな風に
思いついたのでしょうね

昔の人ってすごい

次回は染めます

「かぶと染め額」作業