アニメ化レポート⑥
アフレコ現場レポートの後編です。

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アニメ化レポ②[LINK
アニメ化レポ③[LINK
アニメ化レポ④[LINK
アニメ化声優情報発表![LINK
アニメ化レポ⑤[LINK

始まりの挨拶を終えた後、
私は秋月先生と共に、壁際のソファーに座って、音響スタッフさんの背中に熱い視線を送りつつ、いつ始まるんだろう、とドキドキそわそわ。

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ちなみに、ガラスの向こうが録音部屋で、声優さんたちが待機中です。

※撮影および、掲載許可をいただいております。
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こちら側では、監督さんや演出さんたちが、「このは」と詳しい説明をしていまして、ひとつひとつの小さなシーンに、どんな意味があるのかを詰めていました。

そうしていよいよ、録音開始。
噂には聞いていましたが、アニメはまだできていないので、画面は下書きの状態です。

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右端に振られた番号がシーンNoになるようです。

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さてさて、始まりました

まずは、葵役の富田美憂さんのナレーションでスタートします。
PVで分かっていたのですが、

やっぱり可愛い声です!
(≧∀≦)✨

続いて清貴なんですが、こちらもPVで知っていたのですが、

色っぽくて素敵な声!
(*ノ▽ノ)

一度、前半(CM前まで)を通して演じられるのですが、

店長の声もかっこよくて、

これで一発OKなのでは!?

と思う完成度!

終わって、スタッフさん達はすぐに私たちの方を見てくださり、

「どうだったでしょうか?」

「もう、素晴らしかったです!」

と、答えました。

正直な感想だったのですが、

スタッフさん達は、違っていたようで、

「冒頭の部分の演技ですが、ナレーションなのでもう少しフラットでも良いかと」
「清貴のあのシーンですが……」
「このシーン、感情としてはこうだと思うので、語尾を抑えて」
「ここはつぶやく感じで」

と、ダメ出しとは違うのですが

修正指定が山ほど!

それらをすべて声優さんに伝えて、Take2です。

さすがプロ。
指示に従って、演技を変えられます。

主役であり、ナレーションも務める富田さんの演技力と柔軟性には感動でした。

そしてTake2の店長の素敵な声を聞きながら、
秋月先生とぼそぼそ。

「店長の声かっこいいですね」
「本当にかっこいいですね〜」
「……いや、でもなんかかっこよすぎなような」
「……たしかにそうかもですね」

そう、店長の声が、かっこよすぎたんです!

声も落ち着いていて、すごく堂々として素敵だったんですが、店長はどちらかというと控えめなタイプ。

なので、「何かご意見ありませんか?」と聞かれた時に、

「すみません、店長がかっこよすぎまして……もう少しふんわりしていただけると」

と、思い切って伝えさせていただきました。

すると、途端にふんわりとした店長の声を演じてくださったので、秋月先生と二人で感激していました( ;∀;)

そして、清貴を演じる石川さん。
東京出身東京育ちとのことで、京都弁監修さんも同席していました。

清貴は冷静な状態の時は、標準語(イントネーション含め)であり、感情が高ぶると京都弁になるのですが、

「今の『〜〜ください』のイントネーションが違います。ここは、『〜〜ください』なんです」

と、すかさず指摘が入り、
石川さんが、「〜〜ください、ですか?」と確認。

「そうです、それで」
「〜〜ください」
「あ、ちょっと変わってしまいました。『ください』です」
「分かりました」

本番になって、

『〜〜ください』

と答えた石川さんに、京都弁監修さんが「まあ、OKです」と答えると、

「正直に言って今のは何点ですか?」と石川さん。

「85点くらいでしょうか。でも、合格ラインですよ」と京都弁監修さん。

普段、京都弁を耳にしている私から聞いても違和感はなく、85点に驚いたくらいなんですが、

「やり直させてください!」

と、リトライする石川さん。

そんなお姿にも感動でした!

録音が終わるたびに、

「ここは怒っているけれど、もっと冷静さに追い詰めていく感じで」
「ここは言葉は標準語ですが、怒っているので京都弁のイントネーションで」

と、修正指定が出て、

何度も何度も録られるんです。

スタッフさんたちも真剣で、声優さんも真摯に応えられます。

その様子を見ながら『アニメ京都ホームズ』は、私が原作を担当したけれど『私の作品』ということはなく(当たり前ですが)

ここにいるたくさんの人たち、一人一人の作品であり、私はあくまで、『原作を担当したスタッフの一人』といいますか、礎のひとつなんだと感じました。

そのくらい、一人一人が真剣に向き合ってくださっていて、感激や感動を通り越して、圧倒されました。

二時間経っても前半の収録は終わらず、私たちはタイムアップ。
( ;∀;)

ひとつ前の記事で、気付いた方も多いでしょう。

第1話に円生(遊佐さん)が登場します!

某円生大好き編集さんの熱意が功を奏したのか、笑

シナリオを拝見した時、

「おお!こんな感じで登場するなんて、上手い!」

と唸りました(/∀\*) 

そのシーンの収録を楽しみにしていたのですが、タイムアップで残念です。

今回直接ご挨拶できたのは、石川さんと富田さんだけ。遊佐さんや他の声優さんとは、お会いすることはできたのですが、直接お話できなかったので、それも残念でした。

ですが、香織ちゃん役の声優さんがスタジオに来ていまして、(まだ情報公開前ですが、とっても可愛い子でした!)嬉しかったです

そんなこんなの初めてのアフレコ現場。

とても刺激的で、感動と興奮でした。
その場に立ち合うことができて、本当に幸せでした。

関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。