先日お伝えした
京都ホームズ・アニメ化レポの続き

アニメ化レポ②です✨
①はこちら


京都駅近くのレンタル会議室で、打ち合わせをすることになりました。

それが、去年の10月頃。

双葉社様、3人
(私の担当さんと、メディアミックスを担当されている方、営業さん)

アニメ関係者様、7人
(アニメ会社の方4人、シナリオライターさん3人)

私を含めて11人です。
(私以外全員男性)

会議室のテーブルは口の字で、私と担当さんが上座のど真ん中に座らせていただくかたちで、

ひゃああ、と目はぐるぐる。

テーブルの上には、京都寺町三条のホームズ(以下・京都ホームズ)の本が並んでいました。

ご挨拶、名刺交換の後、
最初にしていただた質問が、

「望月先生は、京都ホームズのアニメを『ドラマ』にしたいですか?『エンターテイメント』にしたいですか?」

と聞かれて、

?????

ドラマ?エンターテインメント?
違いがよく分からなかったので、恥ずかしながら聞いてみると、

ドラマは、文字通りドラマ的、ドラマチック。
丁寧に綺麗に時にシリアスに作っていくイメージで、

エンターテイメントは、
キャラが時にデフォルメされたり、笑いがあったり、コメディタッチなイメージ。

それを聞いて、

「私としては、エンターテイメントでお願いしたいです」

と答えました。

自分が何を書きたいのか、一時期悩んだことがあった時に、ひとつの結論を出したことがあるんです。

『エンタメを書きたい』と。
ジャンルは問わないんです。

キャラミスでもファンタジーでも恋愛でも、根っこは『エンタメ』でありたいと思い、

また、私はコメディが大好きなので、京都ホームズもコメディタッチ。
アニメも楽しくテンポがいい感じだと良いなと思いました。

事前に、アニメの構成をいただいていまして、

アニメ会社さん「尺の都合やアニメという媒体の性質上、小説そのままの通りに進めなかったりもするんです。どうしてもカットされる話も出てきてしまいます」

という説明などを受けまして、
(それはもちろん、分かっていることなので、不平不満はなく)

シナリオライターさんが

シ「京都ホームズはキャラが魅力的なので、秋人や利休を前倒しで出したいんですよ」

という話も。
(嬉しくありがたいお言葉!涙)

私「私もそれが良いと思います。
利休に至っては、書籍版では4巻で登場してますが、そのさらに原作のWEB版では2巻から出ていますし、まったく問題ないです」

シ「そうですよね、WEB版の方も確認させていただいてます。WEB原作の方も取り入れながら進めたいと思います」

∑(゚Д゚)

まさかWEBまで読んでくれていたとはびっくり!
さすがだと思いました。

すると、双葉社の編集さん二人が、

双「それはいいんですけど、円生を早くに出していただきたいんです!」
双「そうです、円生をお願いします」

と円生を推してくださいまして。
というのも、二人とも円生大好きなんです。

シ「円生……どうしても南禅寺回からになりますね〜」

双「なんとかなりませんか?」
双「そうです、円生大事です。視聴者待ってます」
ア「練り直してみますか」
シ「そうですね」

と、めちゃくちゃ円生を推してくれていたんですが……

私「あの……円生、そんなに無理しなくても大丈夫だと思いますよ?」

双×2「えっ!?」

私「7巻以降、円生ファンが増えましたけど、その前はむしろ嫌いって方も多かったですし、どちらかというと秋人を早く観たいって人の方が多い気がします」

双「本当ですか!?」
双「そ、それは、我々が特別円生を好きすぎってことですか?」

私「そうかもです(^◇^;)」

ア・シ「笑」

そんなやりとりがありつつ、
第1回目、序章と第一章ではどうにも尺が合わなくて、どうしようかと今練っているところだという話から、

シナリオライターさんが
「望月先生、こうしたら良いんじゃないかというご意見があれば、遠慮なく仰っていただけたら」
と言ってくれまして、

「これは、あくまでチラっと思ったことなんですが、2巻の序章なんですが、私はこの章で、清貴のすべてを詰め込んだんです。
優秀な鑑定士で非の打ち所がない品行方正な表の顔、だけど怒ったら怖いドス黒いところ、子どもみたいな顔……
この2巻の序章を、冒頭に持ってきて、
その後に、最初の話に入る。
『どうして私・真城葵がここにいるかというと…』
という感じで、振り返って話が始まるのもアニメ版ではアリじゃないかと思いまして」

と伝えたら、

一斉に2巻の序章をあらためて確認してくださって、

「すごくいいと思います」

と、冒頭のアイデアが採用。

「え、いいんですか?」

シ「2巻の序章、そして1巻の序章に振り返るかたちだと、尺もいい感じですし、バッチリなんですよ!すごくいいです!」

と、その流れから、プロット、シナリオもチェックさせていただくことになりました。


つづきます[LINK