2026.5.1
手術前検査の結果が出る日。
部分切除か全摘か。
悪性のしこりが1つなら部分切除、2つなら全摘だと言われている。
部分切除なら3日間の入院で、そのあと1ヶ月ほど放射線治療に通う。
全摘なら1週間ほどの入院で、放射線はなし。胸もなし![]()
そりゃあ部分切除で乳房温存の方がいいに決まってる。
でも何となく全摘の予感がする。あの変な形のしこりが良性のはずがない。
最初に良性だと言われた時は、半信半疑ながら喜んだ。が、再検査するということは、きっと悪性だ。
「全摘です」
もしそう言われた時のショックを和らげるためにわざと悪い方悪い方へと考えるようにしていた。それに悪いモノは全て取った方がスッキリする!
そう自分に言い聞かせて診察室に呼ばれるのを待った。
今回は夫も同席するので一緒にいたが、とてもベラベラしゃべるような雰囲気ではない。
私は緊張でお腹が痛くなり、手にはずっとお守りを握りしめていた。
このお守りは職場の同僚が神社まで祈願に行ってくれて、買ってきてくれたものだ。
家族以外にも私の無事を神様に祈ってくれる人がいる、そう考えるだけで生きる意味が増えた気がした。
お守りを手に握ると不思議と落ち着けるので、検査の時もいつも持っていた。
もしや、これは、スピ?![]()
他の患者さんがどんどん呼ばれ、私たちが最後の一組となった。
1時間半後、ついに呼ばれた。
診察室に入ると、やっぱりいつもより看護師さんが多かった。がん相談支援センターの看護師さんだ。
何か悪いことを言われるのかな、と覚悟した。
しこりの検査結果を言われるのかと思っていたら、まず最初にMRIの画像を見せられた。
先週、うつ伏せになって撮ったものだ。
右胸の右側全体が白くもやもやしたもので覆われていた。
「思っていたよりもがん細胞が広がっています」
がんと宣告された時以上の衝撃だった。
呼吸が浅くなる。
自然と手で顔を覆っていたが、指のすき間から画像を見た。
MRI画像は360°どの角度からでも見ることができる。
先生は説明しながら、上から下からとくるくる回しなから見せてくれるが、うつ伏せで撮った胸の画像は垂れ下がり可哀想なくらい貧相で、内心もうやめて〜みんな見ないで〜(恥)しか思っていなかった(誰も気にしてないだろうが
)
「全摘です」
ショックではなく納得だった。