最後の助手席 | 個性と特性とありのままの間(はざま)で~発達凸凹kids子育て日記、時々アイルランド、一時認知症仲間入りの父のこと。

個性と特性とありのままの間(はざま)で~発達凸凹kids子育て日記、時々アイルランド、一時認知症仲間入りの父のこと。

子どもたち(高2・中3・小5)のこと、発達障害(上の二人)のこと、留学していたアイルランドのこと、サッカーのこと、そして二世帯同居の認知症を発症した両親のことなどなど、つれづれと書いていくつもりです。

おはこんばんちは、ばいーあです。

寒いけれど、青空の見える、
気持ちの良い天気の金沢です。

本日は、3号ちゃんの保育所の、
最後の保育参観でした。

竹馬を、ひょうひょうと乗りこなしたり、

ハンドベルを力いっぱい(もっと優しく…!!の心の声は叫んでましたけど😅)鳴らしたり、

組体操を見せてくれたり、

最後は親子ふれあい遊びをして、

力いっぱい、むぎゅーっ、と

我が子を抱きしめました。

そのあと、勝手に子どもたちの間で約束された、

公園で遊ぶ
  ↓
びっくりドンキーでご飯を食べる
  ↓
(急遽追加)児童館で遊ぶ

を一通りこなし、
アラフィフにはなかなか堪えるスケジュール
をくぐり抜けたあと💦、

我が実家へ。

実は本日、父の免許証を返納する日だったのです。

小さい頃から見慣れた、

父のライトバン。

車の上にはいろんなものが積まれ、

石川県内をあちこち車で回っていて、

いろんな抜け道も詳しくて、

時々、本当にこれ近道か?と思うくらい、

複雑に左右曲がってたこともあったけれど(笑)

忙しく、車で動き回る父の姿が好きでした。

小さい頃から、日曜日になると、
父の仕事先の現場確認ついでのドライブに行くことが多くて、

それが楽しくて、

助手席から、父の運転をずっと見ていたから、

どんなふうに車を運転するのかは、

小学生のときには、既にイメトレバッチリでした(笑)


里帰り出産で、金沢に帰っていたときは、

特にすることもなかったので、

よく助手席に乗って、

外回りにくっついていって、

父の仕事先の近所を散歩したりしていました。

助手席越しに見る父の姿が、

小さいときのそれと被って、

ただ懐かしく、

何をするわけでもないのに、楽しかった時間を思い出させてくれました。



…そして、時は過ぎ。

認知症を発症し、

最新情報はアップデートされず、

終わればすべて忘れてしまうようになり、

今日の日付はどうしても思い出せなくなり…

今日の日付は、高齢者の免許更新で、
一番大事なポイント。

「何かあってからでは遅いからな」

正直、近所の運転くらいは問題ないレベルなのですが、

本人の意思で、免許を返納することになりました。

今日が、父が運転する、最後のドライブ。

免許センターまでだけど、

助手席から見る、父の姿を焼き付けたくて、


「お父さんの運転する車に乗りたい」

と、ワタシからお願いしました。


10分ちょっとのドライブ。


大好きだった、父の運転。


40年以上、見続けた運転席の横顔



もう、この姿が見られなくなるのは、

正直、寂しいけれど、

街中で、時々すれ違っていた、

父の運転するライトバンが、

もう見られなくなるのは、切ないけれど、

それは、こちら側の心の問題。

父は、もう、その先を見ている。



長い間、お疲れ様でした…!!

これからは、左右逆になるけれど、


いつか来る、


あなたの最期の日まで、


側で支えていくね。


本当に今まで、運転してくれて、


ありがとうございました!