登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
奥さんの弁護士は最初に言った。
弁護に値しない方のご依頼は
お引き受けすることはありません。
と。一体この奥さんのどこが
弁護に値する人なのか。
藤木くんはこれまでの奥さんのことを
一気に、そして簡潔に相手弁護士に伝えたが
藤木くん
「やっぱり、、聞いてなかったんですね。
弁護士さんもお仕事なんで
お金をもらって、依頼を受けたら
ちゃんと弁護士としての責任を
果たさないといけないとは
わかってるんですけど
…妻はよく嘘をつきます。
それだけは、わかっておいてください。」
奥さん弁護士
「・・・・・・」
奥さん
「・・・・」
奥さん弁護士
「・・・あの、今のご主人のお話は
全て間違いありませんか。」
奥さん
「ちょっと悪意がある言い方です。」
藤木くん
「じゃあ、さっき俺が言ったこと
訂正出来る箇所があるなら
してくれて構わない。」
奥さん
「・・家にいたのは(朝と夜)とか。」
藤木くん
「・・・週に1回とか、月のうちの何回か
家にいたかもしれない日のことを
強調して言いたいのか?」
奥さん
「もう少しいたし。」
藤木くん
「でもそれだって、お義母さんが
来てくれていたり
1人で育ててたわけじゃないだろ。」
藤木くん友人弁護士
「…あぁもう、ここでそんな話してても
埒があかないから。
それで、、奥さん側の主張は
最終的にはなんなんですか。
やはり金銭的なことですよね。」
奥さん弁護士
「あぁ、、そうですね。
ご主人の収入から考えると
財産分与の金額は
適切ではない、と。」
藤木くん弁護士
「さっき藤木さんが話した
奥さんの行動を踏まえても
本当にそう言えますか?
あなたは弁護士として
そういう弁護をなさるんですか?
今後の商売の仕方として
シタ側の肩を持つ弁護人として
やっていくおつもりですか?」
藤木くんの弁護士は、
なかなかズバッとハッキリ言う。
奥さん弁護士
「・・一旦奥さんと
話をさせてください。」
藤木くん
「・・アドバイスですが
2人きりで聞かない方がいいですよ。
僕はそれで、感情に流されてしまい
結婚までしてしまいました。
僕が一番辛いのは、何かわかりますか?」
奥さん弁護士
「・・・・・」
藤木くん
「奥さんが僕のことではなく
お金を好きだったことは
結婚生活の序盤から、もうわかってました。
でも、、子供のことだけは
ちゃんと面倒見てると思ったんですよ。
だから、、
不倫ももちろん辛かったですが
…子供に対して、、
こんな母親であったこと。
人任せでも、平気だったこと、、
子供たちの顔を見るたびに
辛くて、、やるせないんですよ。」
最初は、ちょっときつめに見えた
奥さん弁護士の顔色が
みるみるうちに、しんどそうになる。
藤木くん
「弁護士さん、、あなたは
今の話を聞いて、妻のこと、、
どう思われますか。」
藤木くんが、一気にたたみかけてゆく。
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