登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
藤木くんは奥さんに
LINEではなく友人弁護士を挟んで
こちらの要望を伝えた。
LINEも記録には残るが
相手の方で、見る前に消したとか
読まずに食べたとか
そんなこと言われたら困るので
念には念を。
するとまた、LINEで返事が来た。
奥さんLINE
「整形費用は、
鼻の修正代のみってことや
あなたがついてくるってところは
理解できた。
でも、誓約書まで必要ある?
今回のことは、慰謝料の話とは
関係ないでしょ。」
藤木くん
(・・・・・・)
藤木くんLINE
「弁護士から送った書類の通りだ。
あの内容に賛同できないなら
この話は無かったことに
すればいいだけだから。」
つい、このまま返信してしまう。
奥さんLINE
「もー、だからほんっと
頭硬いなぁ。わかったよ!!
じゃあ修正の日程決まったら
連絡するから。」
藤木くんLINE
「サインしてからじゃないと
オペの日程が決まったところで
ついていかないし金も出さない。
そっちが先に、
サインに来れる日が決まったら
連絡するべきだ。」
っていうか鼻の修正って
数ヶ月空けてからって
誰かに言われてなかったか?
その日、奥さんからの返信はなかった。
◆
翌日。
友人弁護士
「奥さんから連絡来たよ。
日程の候補がいくつかきて
その日にサインしますって。」
そのメールを読んで藤木くんは
やっとか・・
と、声が出た。
もう、サインをしてもらえるなら
この先探偵をつけてまで
奥さんのことを探る気持ちにもなれない。
一刻も早く、奥さんのことを
何も考えない日を迎えたい。
日に日に
そんな気持ちが強くなっていた。
◆
それから数日後。
明日はいよいよ、誓約書に
サインを書いてもらう日。
もちろん弁護士友人には
同席してもらうし、
書類自体、彼に作ってもらった。
何事もなく、明日を迎えられますように
そう思うのだが
あの奥さんがそんなに簡単に
ことを運ばせてくれるはずもない。
その日の夜遅く。
奥さんからLINEが来た。
奥さんLINE
「明日の件だけど、
財産分与の金額
もう少し増額出来ない?
それか手術修正費用のほかに
メンテナンスの分も。
だってもしもその手術も
完璧な状態じゃなかった場合
その費用は支払って欲しい。」
・・・なんでこの人は、
自分が悪いのに、こんなにも
偉そうなんだろう。
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