登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
BMW男は、セミナーの講師であろう
鬼崎という女性に、
うっすら叱られている。
鬼崎
「早くあの子の鼻を治してあげて。
あなたに紹介された病院で
散々な目に遭ったとか言われたら
どうするつもり?
今はSNSですぐに広がるのよ。
あそこの看護師もうちの会員
何人かいるんですからね!」
BMW男
「でも・・・お金のことは
どうしますか。
自分で払いたくないって
言うんですよ。
本気で治したかったら
いくらだろうが払いませんか?
金持ってるんだから。」
鬼崎
「そりゃあ綺麗になるってわかってたら
払うに決まってるわよ!!
でも、信用なければ払わないでしょ!
お金がある人こそ
財布の紐を絞めるところは
ちゃんと締めてるから
お金が貯まるんだから。」
いや、お金ないが。
お金があったのは藤木くんだが。
そのあたりは
ちゃんとわかってないんだな。
奥さんって、騙されてるけど
騙している状況でもあるのか。
BMW男
「わかりました・・・じゃあ
そのあたりちゃんと交渉します。
まいったなぁ・・・
こんなことになったの
俺のせいじゃないのに・・
元はと言えば、そんな風にした
医者が悪いじゃないですかー」
鬼崎
「そんなこと今言っても
どうにもならないわよ。
とにかくあの子は「太客」なんだから
離しちゃダメよ!」
この人たちに
「太客」と言われている奥さん。
実際は何もないと知ったら
どう思われるだろう。
鼻も放置のままでこの関係性など
簡単に切られるのかしら。
◆
そんなこんながあるうちに
藤木くんは弁護士の友人と
離婚に向けての準備を
していないわけではなかった。
藤木くんの年収は
私も聞いたことなどないが
どうやら資産家や経営者、
富裕層の離婚の場合
財産分与において、いわゆる一般的な
1:1の分配には当てはまらないケースも
多いようだ。
特に、どちらかが特殊なスキルや資質によって
高収入を得ている場合や
年収が2000万円を超える場合、
また、財産の原資のほとんどが
夫の特有財産であったり
その運用・管理を行なっていたのも
夫だった経緯がある場合は
財産分与の割合が修正される可能性も
大いにあるらしい。
奥さんが主婦として、夫を支えていたり
例えば藤木くんの会社を手伝っていて
そのサポートのおかげで
会社が成り立っていたりしたら
また話は別だが
奥さんはむしろそのお金を使い放題して
浮気し放題だったわけなので
財産分与の割合が、0とは行かないが
5:5なんて訳のわからないことからは
逃れられそうだった。
友人弁護士
「まぁそれでも1000万近い金額は
払う必要があるかもしれないけど・・」
藤木くん
「1億から比べたら、、、
そのくらい払ってでももう早く
別れたいよ。」
え。
それでも、1000万近く
奥さんの手元には行くの?
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