登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

藤木くんの奥さんは、

さっきまでBMW男と会っていたのに

そのあとすぐに

藤木くんに電話をする。

 

 

 

藤木くん電話

「もしもし・・・」

 

 

 

電話に出てしまうあたりが

やはり藤木くん。

 

 

まぁ、何を言われるか

気になってしまう気持ちはわかる。

 

 

 

奥さん電話

「あぁ、今仕事中?」

 

 

 

藤木くん電話

「そうだよ。」

 

 

 

奥さん電話

「子供たち、元気にしてる?

 寂しがってない?」

 

 

 

藤木くん電話

「すっごく元気だよ。

 シッターさんは相変わらず

 本当によくやってくれてて

 感謝しかないし

 

 子供達のことはほんと 

 1日1日、成長を感じるよ。」

 

 

 

奥さん電話

「そっか・・・

 さっきのLINE読んでくれた?」

 

 

 

藤木くん電話

「あぁ、まだちゃんと読めてないけど

 一応読んだ。」

 

 

 

 

奥さん電話

「そう・・もうさ、

 こんなことやめない?」

 

 

 

こんな風にしたの、あなたですが。

 

 

 

 

藤木くん電話

「こんなことって?」

 

 

 

奥さん電話

「私はあなたが

 憎いわけじゃない。」

 

 

 

当たり前だろ。

 

 

なんで妻に浮気されて

お金散財されて

嘘つきまくられた方が

憎まれないといけないんだ。

 

 

 

藤木くん電話

「憎まれる意味がわからない。」

 

 

 

奥さん電話

「ふっ、そうだよね。」

 

 

 

この場面で笑う意味もわからんよ。

 

 

 

奥さん電話

「あのさ・・・相談があってさ」

 

 

 

 

藤木くん

「・・・・・離婚に関連する話以外で

 相談なんて聞いても・・」

 

 

 

奥さん電話

「いや、今ほんと悩んでてさ・・・」

 

 

 

藤木くん

「金のことなら、電話切るよ。」

 

 

 

奥さん電話

「待って!違う違う!」

 

 

 

藤木くん「?」

 

 

 

奥さん電話

「あなたに、美容外科の先生を

 紹介して欲しいの。

 

 形成外科の先生でもいい。

 医者の友達たくさんいるから

 何人かいるでしょ?」

 

 

 

藤木くん電話

「は?」

 

 

 

 

奥さん電話

「ちょっと色々と

 相談したいことがあって。

 

 あなたの知り合いの先生で

 

 出来ればタダとか

 写真貸す代わりに

 1・2割の支払いで大丈夫な

 院長クラスの人いない?」

 

 

 

 

藤木くん電話

「・・・・・いないだろ。

 

 院長クラスの先生に

 タダでとか、1・2割の支払いでなんて

 そんな死ぬほど失礼なこと

 言えるかよ。

 

 そんなの

 人にお願いする態度じゃないだろ。」

 

 

 

 

奥さん電話

「・・・じゃあ、、

 

 半額、とか?」

 

 

 

 

藤木くん電話

「・・・医療行為を

 自分から値切るなんて

 そんな非常識なこと

 出来るわけないだろう。

 

 …そんな考えでやってたら

 いつか痛い目見るぞ。」

 

 

 

 

もう、痛い目見てるの

知ってるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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