登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

お義父さんは、

話しかけにきた娘に

これからは母親と共に暮らし

母親を支えるようにと告げた。

 

 

 

藤木くんの奥さん(お義父さんの娘)

私も、母さんとは

 暮らせないから!」 

 

 

 

お義父さん

「どうして暮らせないんだよ。

 

 シッターとしてあんなに

 母さんのこと頼ってたじゃないか。」

 

 

 

利用してたじゃないか。

 

 

とは、お義父さんは言わない。

 

 

 

 

お義父さん

「お前、離婚したら

 親権撮るつもりだったんだろう?

 そうなら母さんがいないと

 一人で育てられないじゃないか。」

 

 

 

 

奥さん

「あれは、手伝いだからいいのよ!

 暮らすとなるとまた話は別。

 

 それに母さんは・・

 お金がないとやっていけないでしょ。

 

 これからも父さんが母さんのことちゃんと

 養ってくれてるなら

 今みたいな形で

 一緒に住んでる分には

 まだいいけど・・・」

 

 

 

お義父さんは呆れて

再び背中を向けて、

荷造りを進めながら話す。

 

 

 

お義父さん

「あのなぁ・・

 

 今みたいな形で

 一緒に住んでる分にはいい、って

 勝手に戻ってきたのはお前だぞ。

 

 父さんがこの家を手放して

 母さんと離婚したら

 お前はどうするつもりだ?

 

 そういう話を、母さんと二人で

 したことないのか?」

 

 

 

奥さん

「するわけないでしょ!

 

 母さんはお父さんと離婚するつもり

 ほんっとうにないんだから!

 

 それに仮にもしも

 二人が離婚したとして

 夫婦は他人になっても

 子供の私は、一生父さんと

 血が繋がってるんだから!!

 

 私のことまで急に養えなくなるなんて

 おかしいでしょ!」

 

 

 

お義父さん

「・・・・・・・」

 

 

 

お義父さんは、

一瞬思考が停止した。

 

 

これが、自分が育ててきた娘なのだ。

 

 

 

 

お義父さん

「・・お前・・・

 

 お前は成人して、もう自分で

 働くことも出来るだろう。

 

 一生血が繋がっているっていうなら

 お前たちの子供のことは

 どうなってる。

 

 自分のことを棚に上げて

 一体何を言ってるのか

 …ちゃんと考えろ・・・

 

 父さんはもう、お前たち話してると

 一気に人生が嫌になる。

 それくらい・・話が通じないんだ。

 

 …お前がこうなったのは

 父さんの責任でもあるが・・

 

 どうしたらいいんだろうな・・」

 

 

 

 

お義父さんはそう言って、

荷造りも早々に家を出た。