登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

探偵への依頼は、

奥さんが鼻を整形した翌日から

1週間ほど、ストップした。

 

 

ダウンタイム中にあまり

積極的に出かけるようなことは

しないと思ったからだ。

 

 

ちなみにあの日

家に残ってもらったお義父さんは

娘がずっとマスクをしていたので

顔を確かめることは出来ず

 

それ以上長居することは辛いので

帰ってしまったそうだ。

 

 

 

 

ある日の奥さんのInstagram。

 

 

 

最近ちょっと落ち込んでいます。

誰にも会いたくない気分。

 

こんな日もあるよね。

 

 

 

そんな文章と共に、空の写真。

 

 

 

コメントには少しだけ

 

「大丈夫ですか?」とか

「そんな時は無理せず

 ココアを飲んでゆっくり

 休んでくださいね!」

 

 

といった、

優しい言葉たちが並んでいる。

 

 

 

 

何がどうなっているか分からず

また月曜日から

尾行を開始しようと思っているが

そんな週末、お義父さんが

孫たちの様子を見に

マンションに来てくれた。

 

お義父さんは

マンスリーマンションを借りて

そこで気兼ねなく暮らす生活が

とても快適だそうだ。

 

 

 

藤木くん

「そんなわけで・・

 もうダウンタイムもそろそろ

 落ち着いてきたと思うんですが

 

 今、彼女の顔は

 どんな感じになってるんでしょうね。

 

 鼻を少し整形したくらいでは

 そんなに変わらないんでしょうか。

 

 ってそんなこと僕が

 今知っても仕方ないんですけどね。」

 

 

 

 

お義父さん

「いや、そこは気になるだろう。

 マスクしてる分には

 目しか見えなかったから

 私には全然分からなかったけど・・・

 

 よければまた明日 

 うちに行ってくるよ。

 取りに帰りたい荷物もあるし。」

 

 

 

 

藤木くん

「いつもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、お義父さんは午前中の間に

家に戻った。

 

 

 

すると

 

 

 

藤木くんの奥さん

「何も知らないくせに

 知った風なこと言わないでよ!」

 

 

 

奥さんの母

「何よ、母さんはあんたのこと

 心配して言ってるの!!」

 

 

 

 

玄関を開けるとすぐに

二人が言い合う声が聞こえてきた。

 

 

 

 

・・一体何事?

 

 

 

お義父さんが部屋に入ってきたのに

二人はそんなことお構いなしに

言い合っている

 

 

 

 

お義父さんは

そんな娘の顔を見て、驚いた。

 

 

 

 

だって、見慣れた鼻が、

 

高すぎる。

 

 

 

 

 なぜ?

 

 

 

 

お義父さんはすぐにそう思ったが

現在目の前の二人が喧嘩中で

全くこっちに興味を示さないので

 

ひとまずリビングにカバンを下ろし

そんな二人の様子を見つめながら

 

お義父さんは冷蔵庫にある

麦茶をコップに注いだ。