登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

 

藤木くんは弁護士を通じて

話し合いの場を持ちたいと

奥さんに伝えてもらっているが

 

それから1週間、

全く返事が来なかった。

 

 

 

しかし彼女はなぜか

Instagramは更新するわけで。

 

 

 

 

AちゃんLINE

「ねぇ・・奥さんのインスタってさ

 裏アカじゃあ無いじゃん。

 

 なのに、、夫に訴えられそうなときに

 親権問題を争うって時に

 

 どうしてこうも堂々と

 自分のことを世界中に

 発信できるわけ?」

 

 

 

AちゃんのLINEを読んで、私はひとまず

奥さんのインスタを開く。

 

 

奥さんのインスタ

「これから生涯かけて

 お客様を綺麗にしたい。

 

 この先私が目指すところは

 そういう場所。

 

 そのために自分を磨いて

 心を磨いて、丁寧な生活を

 心がけています。

 

 オーガニックを知れば知るほど

 どんどんその世界にのめり込んで

 浄化されている自分がいます。」

 

 

 

という内容と共に

ヨガ的なことをしている後ろ姿の写真。

 

 

 

 

私LINE

「…心を磨いて、、丁寧な生活・・・ 

 なるほど・・

 

 

 ってもう、

 突っ込みどころしか無いんだから

 何も呟かなきゃいいのに。」

 

 

 

 

藤木くんLINE

「いや、つぶやいてくれてる方が

 助かるからいいよ。

 だからこっちもあえてまだ

 インスタの話題には何も

 触れてないんだから。」

 

 

 

 

AちゃんLINE

「まぁ、そうだね。

 結局私もこうしていつも

 奥さんのインスタパトロール

 しちゃうんだけどね。」

 

 

 

藤木くんLINE

「でしょ。

 

 それより、、生涯かけて、

 お客様を綺麗にしたい

 ってことはやっぱり結局

 BMW男にでも1店舗任されて

 エステでも始めるんだろうね。」

 

 

 

私LINE

「まぁ、そこは確実だろうね。」

 

 

 

ZくんLINE

「でも・・オーガニックが売りで

 丁寧な暮らしで・・・

 エステをやっていく人が

 

 でも自分は美容クリニックで

 整形とかメンテナンスって

 

 いや別に、いいとは思うけど

 チグハグな感じがするのは

 俺だけか?」

 

 

 

私LINE

「違和感はあるよ。

 

 ひとまず藤木くんと

 すぐに話し合いたく無いのは

 ダウンタイム中だからだろうけど。」

 

 

 

藤木くんLINE

「あ、なるほど・・・」

 

 

 

 

AちゃんLINE

「あー、でももどかしい。

 

 実際に開業して

 苦労しちゃえばいいって

 思ったりもするけどさ・・

 

 それってお客さんにとっては

 ただの災難じゃ無い?」

 

 

 

 

私LINE

「確かに・・・」

 

 

 

AちゃんLINE

「もうボルボくんの時みたいに

 BMW男にも本当のことを 

 突きつけに行くってダメ?

 

 だってまだ藤木くんは

 旦那の立場でしょ?だから

 

 (夫ですけど、

  これからもし開業するならば

  純粋に嫁の

  お金からにしてくださいね)

 

 って、言いに行ったらいいのに。」

 

 

 

 

藤木くんLINE

「まぁ、それはそうなんだけど

 それにはもうちょっと

 周りを固めたいんだよね・・」

 

 

 

 

そんなわけで藤木くんはまだ

探偵を使って

奥さんの尾行を続けるつもりだ。