登場人物 （前職の会社の同期たち）
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。２人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
美容外科から出てきた
奥さんとBMW男。
まさかデートの後の行き先が
そんな場所になるとは思わなかった。
予想通りの展開に全くならず
むしろ探偵を雇わなければ
全くわからなかったことばかり。
探偵さんたちの尾行はまだ続く。
探偵aさんLINE
「BNW男ですけど
今度は一人でカフェに入りました。
こちらは空いていて
今、その斜め向かいの席に座れたので
しばらく様子を見ますが
今のところ、
ずっと携帯を見てるだけです。」
ただ正直、
一人でカフェに入った男の
近くに座れたところで
会話が聞こえるわけでもないし
携帯が覗き込めるわけでもなく
進展があるわけじゃない。
一体この男が何者なのか
本当にさっぱりわからない。
その間に、
奥さんの尾行をしている
探偵から連絡がきたが
奥さんはそのまま
自宅に向かう電車に乗っている。
そりゃあそうだろう。
サングラス にマスク姿なら
真っ直ぐ家に帰るしかない。
藤木くんはすぐに、
お義父さんに電話をかけたが
その電話には出なかったので
LINEを入れておいた。
藤木くんLINE
「お義父さん、まだご自宅に
いらっしゃいますか。
もうすぐ彼女が家に帰ります。
もし可能なら
もう少しご自宅にいていただいて
彼女の顔を見てください。
実はさっき、美容外科から出てきて
サングラス にマスク姿なんです。
何もしてないかもしれませんが
顔に傷や腫れがあったら
なんの治療をしたかまで・・
聞いてもらえないでしょうか。」
奥さんとお義父さんがそんなことを
話し合える関係じゃないことは
わかっているが
少しでも何かしらの
手がかりが欲しかった。
BMW男がカフェに入ってから
30分経過した頃。
探偵aさんLINE
「今、男の席にもう一人
男がやってきました。
かなり親しげに話してます。」
藤木くん
（男・・・？）
藤木くんは、探偵から送られてきた
写真に目をやる。
BMW男は、
４0代半ばくらいに見えるがのだが
もう一人の男は、もう少し若く見えて
二人とも私服だが
ジャケットを羽織っているので
仕事中なのかもしれない。
それから10分後
探偵aさんLINE
「…話を聞いていると
どうやら相手の男はもしかしたら
外資系の保険屋かもしれません。
聞き取れている内容が、ゴルフ・投資
知り合いの社長の話
といった感じでしょうか。
女性のことは
会話に一切出てきていません。」
ちょうどその時
藤木くん（あ・・）
お義父さんから電話が鳴って
藤木くんはその電話に出た。
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