登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

品川駅から程近い場所で

ランチのためか

ある飲食店に入った奥さん。

 

 

それから、

約1時間ほど経過したところで

探偵aさんから、LINEが来ていた。

 

 

 

探偵aさんLINE

「今、奥さんが出てきました。

 

 隣にいるのは

 先日のBMW男さんでした。」

 

 

 

 

なんだ、あいつか。

 

 

 

と、藤木くんの感情はただそれだけで

むしろ今日は、新しい男が

一緒かと思っていたので

拍子抜けすらした。

 

 

 

 

探偵aさんLINE

「二人ともそのまま、

 水族館に入りました。

 

 これなら普通に尾行できるので

 男女のペアでついていきます。」

 

 

 

水族館?普通にデートじゃないか。

 

 

パパ活?彼氏?

起業に向けて何か入れ知恵してる人?

今は全くわからない。

 

 

 

 

それから5分後

 

 

 

探偵aさんLINE

「水族館に入ってから

 二人とも手を繋いでます。

 

 親密そうな雰囲気です。」

 

 

 

離婚調停を、自分から申し出たくせに

その数日後にはこうして

男と手を繋いで歩いている奥さん。

 

本当に親権を取るつもりなんか

あるのだろうか。

まぁ、証拠があればあるほど

自分にとっては有利なので

どんどんボロを出してくれ、と思う。

 

 

 

探偵aさんLINE

「なるべく接近してますが、

 聞こえてくる会話の内容はほとんど

 見ている魚の話ばかりで

 込み入ったことはまだないです。」

 

 

 

魚の話・・・

 

 

それしか会話がないのか?

 

 

それとも、

魚の話だけでも楽しめるほど

親密なのか・・・

 

 

 

それから二人は2時間ほどかけて

イルカのショーを見たり

お土産屋さんで

ぬいぐるみを見たりと

本当に、普通のカップルのような

過ごし方をしていたようだ。

 

 

 

探偵aさんLINE

「今水族館を出て、

 カフェに入りました。

 

 こちらも店内が混み合っていて

 隣には座れませんでしたが

 同じ空間にいるので

 様子を追っていきたいと思います。」

 

 

 

 

人の多いところでの尾行って

とても難しいものなんだな。

 

 

シーズン16での話は

探偵さんがいなかったら

ここまで展開が進まなかった。

 

近くに座れて

話している内容まで聞こえるって

実はかなり凄いことだったんだと

藤木くんからの話を聞くたび思う。

 

 

 

つまりこのカフェでの会話も

まっったく聞こえなかったそうで

ここまででの収穫は、

水族館で手を繋いで

デートっぽいことをしていたのみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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