登場人物 （前職の会社の同期たち）
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。
現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。
２人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執
着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッタ
ー代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
グループLINEで、今になって
皆の意見に耳を傾ける藤木くん。
あとの祭りなことを
今更言っても仕方ないので
この先は前向きなことを
伝えることが大事とわかっているが
それでもやっぱり
特に男女関係のことについては
周りの意見は聞くべきよと
念を押した。
藤木くんLINE
「わかった…その辺りは
身をもって実感したよ…
とにかく今後は
子供達を守るために
全力を尽くすから・・・」
AちゃんLINE
「じゃあ、そんな藤木くんに
張り込み時間の
アドバイスなんだけど。」
そのやりとりを見守っていた
Aちゃんが、途中で入ってきてくれた。
AちゃんLINE
「シッターさんに
奥さんがよく出て行く時間とか
曜日について聞いてみな。
パターンがあるなら
その曜日とか時間が
誰かと会う時間だったり
するかもしれないから。」
藤木くんLINE
「なるほど、ありがとう。
早速この後聞いてみる。」
藤木くんはすぐに、
シッターさんに色々と聞いてみた。
そこからわかったことは、
火曜日だけは、
シッターさんへの依頼がお昼過ぎで
その代わり帰ってくる時間が
遅かったことだ。
毎週同じローテーションということは
やはり誰か
同じ人会っているのではないか
そんな想像もできて
藤木くんは次の探偵の依頼を
火曜日のお昼過ぎにした。
一か八かだが、探偵の方に
毎日朝から張り込んでもらうより
良い方法だと思った。
◆
火曜日。
藤木くんは朝早くに出社し
お昼からは自宅で
仕事が出来るようにと
準備を整えていた。
そして13時過ぎ
探偵さんLINE
「予想通り、今自宅を出ました。
何で出かけるのか
想像がつかなかったので、
徒歩・自転車・車で
準備しています。」
藤木くんLINE
「よろしくお願いします。」
それから5分後。
探偵さんLINE
「自宅から少し離れたところに
BMWが止まりまして、
奥さんが乗り込みました。
今、車で尾行しています。」
藤木くん
（また車か・・・）
まだ男と決まったわけじゃないが
結局、別居していたところで
あの女は一人で家で
自分の行いを
悔い改めるようなやつではない。
わかってはいるが、ため息が出る。
でももうもはや誰かといるなら
男であってくれ。
自分の親権を取るためには
そのくらいじゃないといけない。
藤木くんはもう、
傷ついたりはしていない。
ちなみに車の尾行はとても難しく
100%追跡がうまく行くとは限らないと
探偵の方から聞いた。
けれどそこは、祈るしかない。
車の追跡となると
しばらく連絡は来ないだろうと
藤木くんは一旦切り替えて
パソコンに向かう。
藤木くん
（全然集中出来ない・・・）
そう思っていたら、
探偵さんLINE
「今、二人で寿司屋に入りました。
ちょっと予約無しで入れるのか
こっちで調べてみます。」
探偵さんからそんなメッセージと
奥さんとBMW男が
二人で寿司屋に入る写真が
送られてきた。
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