登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
その日奥さんは
お昼に出かけるという情報を入手し
探偵に依頼をした藤木くん。
探偵をつけると基本的に
男といることが発覚する奥さん。
最初はボルボくんとの不倫。
次はBMWさんと
高級なお寿司やさんに行き、
ハイブランドの靴を買ってもらう。
藤木くんのこともそうだが
お金がある人を射止める能力は
かなり高いと言える。
正午過ぎ。
探偵aさんLINE
「12時14分、奥さんが自宅の外に
出てこられました。」
お義父さんの言っていた通り
本当にお昼過ぎに
奥さんが出かけてゆく。
探偵aさんLINE
「今回は一人で
駅まで歩いています。
イヤフォンをしていて
携帯はバックの中です。
こちらは2名、歩いて尾行
1名は車で待機しています。」
それから奥さんは
最寄駅から電車に乗り
どこかに向かうようだ。
探偵aさんLINE
「電車に乗り込んだ後は
常に携帯を見ています。
駅を降りたらまた
ご連絡します。」
藤木くんは家で仕事をしながら
以前よりもう、探偵に任せることに
慣れてきていて
それからの仕事もちゃんと
集中して出来ていた。
それから、40分くらい
経過しただろうか。
しばらく
ピッタリと途絶えていたLINEが
また細かく鳴り始めた。
探偵aさんLINE
「今、品川駅で降りました。」
藤木くん
(品川・・・映画か、、水族館?)
探偵aさんLINE
「今、イタリアンのお店に入りました。」
藤木くん
(あぁ・・確かに昼時か・・・
一人か?それとも待ち合わせ・・)
すると
探偵aさんLINE
「すいません、こちらのお店
事前に予約してないと
外で待つシステムだそうで・・・
結構並んでるんですが
どうしましょうか。並びますか?
待ち時間、30分ほどあるそうです。」
そこで初めて、探偵の方から
質問LINEが来た。
藤木くんLINE
「30分ですか・・・
ランチですもんね・・・
もし中に入って料理を待ってる間に
外な出てしまったら困りますね・・」
探偵aさんLINE
「そうですね、うまく入れても
奥さんの近くに座れないなら
意味がないですからね。」
藤木くんLINE
「確かにそうですね・・・
じゃあ、すいませんがお二人
外で待機していただく形で
いいですか?
一人なのか、
中で誰かが待ってるのかは
出てくるタイミングで
わかるでしょうし。」
探偵aさんLINE
「かしこまりました」
品川の駅近くでランチ。
平日だろうが土日だろうが
確かに混んでいる。
そのお店の名前が送られてきたので
調べてみたら
また、ランチにしては高いお店だ。
こんなところで、
一人ランチをするわけがないし
奥さんには女友達がほぼいないので
相手は女性じゃないだろう。
相手はもう、中で待ってるんだろうか。
藤木くん
(まぁ・・考えても仕方ない)
藤木くんはまた、
仕事に集中することにして
それから、約1時間ほど経過したところで
探偵aさんから、LINEが来ていた。
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