登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執

     着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッタ

     ー代を支払っていたがお父さんは知らなかった。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

Aちゃんが、藤木くんの奥さんの

Instagramを見つけて

藤木くんはすぐに

ボルボくんに連絡をした。

 

 

正しくは、連絡をしたのは

弁護士の友人から。

 

 

 

藤木くんからだと、まずは電話に

出てくれないかもしれないと

思ったからだ。

 

 

 

弁護士友人電話

「あの、藤木の弁護士です。」

 

 

 

ボルボくん電話

「あぁ、、、何を聞きたいのか

 知りませんけど

 僕はもう、会ってませんよ。」

 

 

 

 

弁護士友人電話

「それはわかってます。

 だからそこを信じて

 確認したいことがあるので

 一度お会い出来ませんか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボルボくんは、

その日の夜に会ってくれた。

 

 

集まる場所はまた、藤木くんの家。

 

 

もちろん弁護士の友人も来てくれた。

 

 

 

ボルボくん

「それで、確認したいことって・・

 なんでしょうか・・」

 

 

 

藤木くんは、

Instagramだとわからないように

ボルボくんの目の前に

まずは3枚の写真を出した。

 

 

そこには、綺麗な景色と

美味しそうなイタリアンの

料理の数々が写っていた。

 

 

 

藤木くん

「この写真の風景と並んでる食事

 見覚えありますか。」

 

 

 

 

ボルボくん

「・・・・なんでこんな写真…

 

 奥さんの携帯まで

 調査したんですか・・・・」

 

 

 

 

弁護士友人

「・・・ってことは、

 これは一緒にいた時の

 写真なんですね。」

 

 

 

 

ボルボくん

「え、、あ、、あぁ、、もう

 そうですね、、嘘は無しで、、

 

 はい、行きました。横浜です。」

 

 

 

 

今度は別の写真を見せてみる。

 

 

 

ボルボくん

「あ・・こっちは、、

 お台場っすね。」

 

 

 

藤木くん

「…なるほど、、、じゃあこれは?」

 

 

 

 

次の写真を見て

ボルボくんは首を傾げる。

 

 

 

 

ボルボくん

「・・・これはどこですか?

 ちょっと見覚えないです。」

 

 

 

 

それから藤木くんは

どんどん写真を見せていくが

7割くらいは

ボルボくんの知らない写真だった。

 

 

 

 

弁護士友人

「・・ここに持ってきたのは

 家族でいるときの写真は

 全部省いているので

 

 ボルボさんと一緒じゃないなら

 本当に一人で撮影したか

 他の人と撮影したか・・・」

 

 

 

 

ボルボくん

「・・・じゃあ、変な話ですけど

 俺以外にも他に、、

 

 いたってことですか・・

 

 って、あ、ご主人の前で

 こんな話すいません・・・」

 

 

 

 

藤木くん

「いえ、大丈夫です。

 同じこと思ってますから。」

 

 

 

 

弁護士友人

「・・・ってことは奥さん

 まだ今でも、他に会ってる男が

 いるかもしれないってことか?」

 

 

 

 

藤木くん

「最近の箱根の写真も、

 怪しいからな。」

 

 

 

 

弁護士友人

「じゃあその証拠がもし掴めたら

 ・・もっと有利になるな。」

 

 

 

男たちは三人で、

しばしうーんと考えていた。