登場人物 (前職の会社の同期たち)

 

このお話の始まりはこちら。

前の職場の同僚が、調停中だった①

 

パンダ…私。

藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。

     現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。

     2人の子供がいる。

ZくんとYくん…同期の男子

Aちゃん…同期の女子

 

 

 

牛乳をこぼしたエピソードのその日、

藤木くんは、まだ仕事の途中だったが

家の近くを通ったので

一度家に帰ることにした。

 

 

今日は、お義母さんが来ているはずだ。

 

 

もしかしたら、

皆で出かけているのかもしれないが

一旦チャイムを鳴らす。

 

 

 

「はーい」

 

 

 

お義母さんの声がする。

 

 

 

藤木くん

「あぁ、お義母さん。

 いつもありがとうございます。」

 

 

 

そう言って部屋に入ると

奥さんはいなかった。

 

 

 

 

藤木くん

「あれ?お義母さんお一人ですか?」

 

 

 

お義母さん

「???基本的にはいつも私1人よ。」

 

 

 

キョトンとした顔で、

さも当然かのように言うお義母さん。

 

 

 

 

藤木くん

「えっ、日中いつもお義母さんが

 2人を見てくれてるんですか?」

 

 

 

 

お義母さん

「そうね、今日はあの子

 友達とランチするって言ってたけど。」

 

 

 

 

藤木くん

「いやでも、、最近は

 週に4日はシッターさんがいるので

 その日も毎日出てるみたいですし、

 

 流石にお義母さんが

 いらっしゃってる日くらいは

 一緒に過ごしてるとばっかり…」

 

 

 

 

お義母さん

「昼寝してる日はあるけど

 基本的にはいないわね。

 

 あの子元気よね。ははは。」

 

 

 

お義母さんは、

特に気にした様子もなく笑っている。

 

 

 

昼寝というが、夜子供が泣いたら

(日中こっちが世話してるんだから!)と

哺乳瓶を投げつけられたこともあり

 

基本的には夜中のミルクは

藤木くんがあげていたそうだ。

 

 

結構きついなとは思っていたが

奥さんは日中2人の子供を抱えて

大変な中頑張っているし

何より我が子はすごく可愛い

というそんな気持ちでやってきた。

 

 

 

けれどこれじゃあ基本的に奥さんは、

平日何をしているのだろう。

 

日中こっちが世話してる、、って

お世話してるのは、

シッターさんとお義母さんじゃないか。

 

 

 

藤木くんは、奥さんにLINEをした。

 

 

 

藤木くんLINE

「今、何してるの?」

 

 

 

あえて一旦家に帰ったとは言わなかった。

 

既読にならないので、

ご主人はお義母さんにお礼を言って

一旦家を出た。

 

 

 

 

ちなみに藤木くんは後から知ったが、

奥さんはお義母さんに

週に1・2回家に来てくれるお礼として

月に20〜30万円払っていたそうだ。

 

 

この件で、藤木くんに相談はなかった。

 

 

しかしそこは、

奥さんに渡していた通帳のお金を

毎月確認していなかった自分が悪かったと

藤木くんは反省していたが

 

そりゃあ週に1・2回のシッター代わりで

月にそれだけもらえるなら

お義母さんだって

喜んで手伝ってくれただろう。

 

 

 

奥さんは藤木くんと出会って

金銭感覚が

どんどんおかしくなっているし

そこを今まで何も言わなかった藤木くんも

どうかと思ってしまう。

 

 

 

 

藤木くんが家を出て1時間後、

奥さんから返信が来た。

 

 

 

 

奥さん

「お義母さんと、

 離乳食の作り置きしてた。

 

 2人ともイタズラで、

 もうほんっと大変だよ。

 今日は疲れたから、

 2人のお風呂はよろしくね。

 

 そういえばさ、フロリダの

 ディズニーランド行きたいんだけど

 10日くらい休める日ある?

 

 どうしても無理なら仕方ないから 

 香港とかでもいいけど。」

 

 

 

 

このLINEを読んで、

藤木くんの中の、何かが切れた。

 

 

 

 

 

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