登場人物
● 芽衣 ：今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私（パンダ）の高校時代からの友人。
●小林成美：ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。５歳の息子さん（ハルキくん）がいる。
しかし、その後私に相談のメールがきて…
● 小林瑛太：成美の夫で、ジェシカのビジネスパートナー
何かありそう。
● 萌さん : 成美の友達。成美が不倫をしていると、私に伝えて
きたが、その真相はまだわからない。
● ジェシカ：ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事のパート
ナーになる予定。
成美さんが、
私の自宅に入りたがった理由。
エレベーターの中で
その話を聞いて
「わお。」と言いながら私は
１階についたと同時に、
もう一度自宅の階数ボタンを押した。
成美さん
「えっ。」
私
「いや、ひとまずうちのソファーで
写真だけ撮ってから
カフェに行きましょう。
（結局私、カフェには行きたがる。）
その方が
話がスムーズですし
成美さんもこれからの時間を
余計な心配しながら
過ごさなくていいわけですから。」
成美さん
「……」
私
「えっ。」
振り向くと、
成美さんの目から
ボタボタ涙が落ちてきた。
私
「あっ、いや。え。」
成美さん
「……ごめんなさい、、
私、、こんなに
非常識なこと言ってるのに
そんなに優しい言葉…」
私
「あ、いや別に、
優しいわけじゃあ…」
成美さん
「私、、、パンダさんと
…初めてお会いした日に
パンダさんが、働きながら
育児されてることについて
ほんっとうに失礼なことを
言ってしまいましたけど
本当に後悔してます。。」
ん。泣いてるのは
そのことなの？
いや、確かにその時のことは
ちょっと
いやかなり、
ちゃんとイライラして
私の脳内では成美さんのことを
しっかり呼び捨てし続けてたので
こっちこそごめんだけど
もしやあれも、
本心ではないの？？
旦那にコントロールされてるの？
っていうか、萌のこと
どう思ってる？
（あっ、こっちをもはや
呼び捨てし始めている。）
あぁ、聞きたいことも謎も
いっぱいありすぎるけれど
ここは1つ1つ丁寧に
聞いてゆくしかない。
そんなこんなで
私たちは再びパンダ家に戻り
成美さんには
パンダのぬいぐるみを抱いてもらい
ソファーでの写真を
1枚撮った。
◆
パンダ家のマンションの
すぐ側にあるカフェ。
私
「成美さんがうちに来てから
まだ15分くらいですけど
その間にご主人から
連絡来てるんですか？」
ドリンクの注文を終えてすぐ
私は成美さんに質問をする。
成美さん
「いえ、さすがに仕事中
そんなに頻繁に携帯見れないんで
私の方から一方的に、
着いたとか帰ったとか、
連絡を入れている状況ですね。」
私
「へぇ…」
成美さん
「パンダさんはご主人と
どのくらいの頻度で
連絡してますか。」
私
「…うちは、、、普段は、
確認事項がない限り
こっちから連絡することは
一切ないですよ。
パンダ夫の方が仕事が終わって
帰ってくるタイミングで
連絡してくれますけど
私も日中携帯なんて
見てる時間ないですし
その日の出来事なら
家に帰ってから話せますから。」
成美
「そう…ですよね…」
私
「いやでもそこは
ご夫婦それぞれなので
自分の日常を自ら知らせたい人も
中にはいるじゃないですか。
今こうしてるとか
誰に会ってるとか。
私も若い頃とか
付き合いはじめの頃は
そういうマメな時もあったので
成美さん自身がそう思って
連絡される分には
いいと思いますよ。」
（成美さん自身が）
私がそう言った時、
彼女の顔が、サッと曇った。
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