登場人物
● 主人公：まだ誰かわからない。
● 芽衣 ：今回の物語のキーとなる人と私を、出会わせた
私（パンダ）の高校時代からの友人。
● ジェシカさん：ホームパーティーの主催者で、芽衣の仕事
のパートナーになる予定。
●成美さん：ホームパーティーで私に話しかけてきたキラキラ
女子。夫はジェシカさんと同じ会社。５歳の息子
さんがいる。
●萌さん ：成美さんの友人で新婚さん。
出産後割とすぐに
仕事に復帰したという私を前に
すごおーい、やばぁーいと言う
成美さん。
私は1人、何が？状態で
それより３０前後の女子が
ヤバイ連発な感じも
どうかと思ったが
私
「出産前は
相当ハードな生活してたので、
決まった時間に帰れるって
私にとっては全然
辛くないんですよ
」
辛くないかと聞かれたので
普通に思ったことを、返してみた。
成美さん
「えぇー、でもそれじゃあ
時間に囚われて
ゆとりのない子育てに
なってしまいません？」
………
なんか、言い方よ。
私
「…どうでしょうか( ´ ▽ ` )
私、30代後半の出産だったせいか
もう、なるようになれーみたいな
そんな気持ちで子育てしてるのと
とにかく今の職場の感じが
子育て中の私にも
とても良い環境なので
おかげさまで焦りみたいなのは
ない感じですよ
まぁ、確かに私の職種は
リモートワークで出来るようなこと
少ないですからね。
決まった時間に
同じ場所に行くという意味では
時間に囚われてるという考え方も
あるんですかね」
一応やっぱり
素直に思った通りを答えてみる。
が。
成美さん
「えぇー！！ってことは
パンダさん今、
おいくつですカァーー！？
30代後半の出産って
すごーい、元気ー！
お肌キレーイ！わかーい！」
食いつくのそっちかよ。
元気って感想、なんなんだ。
ふ……わざわざ
30代後半のなんとかとか
言うんじゃなかったゼ。
この、超絶どうでもいい話を
自分で広げてしまった感あるぜ。
そろそろチミのこと、
呼び捨てにしそうだぜ。
成美（←秒で呼び捨て採用。）
「えー、でも、私だったら
ちょっと考えられないですねー。
育児しながら、
仕事の時間に囚われるって
なんかどっちも
中途半端になるっていうか
きっとパンダさんって
器用なんですね！」
………
だから、言い方よ。
いやまぁね
子育てと仕事のことって
議論しても仕方ないというか
それぞれの価値観で
その本人と家庭がそれで
納得して円満なら
他人が入る話でもないので
つべこべいうつもりはないけれど
つまり、
お前が
口に出すなよ。
という、黒いパンダが
むくむくと湧いてきている。
私、このままここで
話し続けていて、大丈夫かしら。
黒い私を、抑え切れるかしら。
萌さん
「そお？私だったら
もし子供が出来たら
今の仕事復帰したいけどな。
成美だって、今の
仕事といえば仕事じゃん。」
ん？じゃあ結局仕事してるのか？
萌さん
「パンダさん、
早いうちに復帰できるって
いいですね、尊敬します。
どういう職種のお仕事なんですか？」
萌さんは、私に気を遣ってなのか
ナチュラルなのか
それも全然わからないが
とにかく私は
聞かれた質問に返してゆく。
萌さん
「いいですねー。
私もいつか子供が出来たら
やっぱりそうやって
働くママになりたいです！」
私
「ありがとうございます
」
もうそろそろ話題、
別のことにしたいゼ。
とか思っていると
成美
「2人とも本当に
真面目なんですね。」
笑顔ではあるが、
私と萌さんが盛り上がったのは
面白くなさそうな雰囲気だ。
成美
「でも、子供が小学生になったら
普通に
土日以外学校になっちゃうから
平日遊び放題なのって
今だけじゃないですか。
それなら、
今を楽しまなきゃ
可哀想っていうか
もったいない気がするんですよ」
いや、幼稚園とか保育園って
そんなに自由に
休み放題でいいんだっけか。
っていうかこのテーマ
あと何年
話すんですか(￣(工)￣)
だんだん私も
ムカついてきたゼ。
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