シーズン３ 登場人物
● 主人公 紀子（ノリコ）さん
…40歳のワーママで一人息子は高校生。美容オタクでスタイルの良い美人。料理はプロ級。ある日夫と親友の秘密を知る。
●紀子の夫 マサル
…紀子さんの大学時代の先輩。都内で祖父の代から引き継いだ不動産会社を経営している。スマートで男女問わずモテる。
●紀子の親友 真子
…紀子とは高校時代からの親友。紀子たちの結婚式で健二に一目惚れされて結婚。娘が二人いる。
●真子の夫 健二
…マサルと大学時代のサークル仲間。普段はマサルとよくサーフィンに行っている。明るく子煩悩。
※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。
シーズン1 ミキの芝生 『不穏な着信』
シーズン２ 武田さんの芝生
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私
「真子さん、これ
どういうことですか？」
さっきまでの
空気読めない girlだった
トーンは消して
私は真顔で真子に尋ねた。
真子
「どういうことって…」
それから真子は黙り込んで
目の前にあったお水を
ゴクリと飲んだ。
そうだよね。
言えないよね。
だってあなたは今日私にLINEで
好きな人とランチしてくるって
ペラリンキューで
教えてくれたんだもの。
そしたらその人は紀子さんに
（私の夫です）
って紹介された
この人だったんだもの。
この後、
私に暴露されてしまったら
この現場
ですよね。
マサル
「いやだから、
今日は仕事の相談を…」
私
「仕事の相談…？
そうですか。
真子さん、それで
合ってますか？」
真子
「……。」
真子はもはや、
言い訳どころか
何の言葉も発せなくなっている。
あの勢いは一体
どこに行ったんだろうか。
ここで
「いやだぁー、そんなわけ
ないじゃないですかぁー」
とか言って
笑い飛ばせない時点で
もうあなたたちは
真っ黒くろの関係性だと
言っているようなものだけど。
マサル
「…あの、ひとまず二人とも
一旦座らないか…？
僕から説明するから。」
はい？
（注.ブッフェ食べてるわけじゃない。）
あなたこの状況で
よく私達を
座るように促せますね。
と思ったが、
ここは一流ホテルのレストラン。
実際座って話すかどうかは
考えていなかったが
シナリオはまだ終わっていない中で
確かにここで立ち話というのも
おかしいのだろう。
紀子さんと私は目配せをして
ひとまずその場で
一緒に座ることにした。
紀子さんはマサルの隣。
私は真子の隣へ。
ただ決して私たちは
この場を
マサル劇場には
させないよ。
私は座るや否や
マサルに問いかけた。
私
「それにしても…
なんか不思議ですよね。
ランチがてらとは言え
仕事の相談というのに
何も資料が出てないですし
見たところマサルさんは
カバンすら持ってきてないですよね。
それに、、」
紀子さん
「…パンダさん。」
ここで、紀子さんが
私の言葉を制した。
紀子さん
「あの……パンダさんは
何が
言いたいんでしょうか。」
この一言で、
一気にこの場の空気が凍りついた。
紀子さんが問いかけたのは
真子でもマサルでもなく
私だったからだ。
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