シーズン3 登場人物

 

主人公 紀子(ノリコ)さん

…40歳のワーママで一人息子は高校生。美容オタクでスタイルの良い美人。料理はプロ級。

 

紀子の夫 マサル

…紀子さんの大学時代の先輩。都内で祖父の代から引き継いだ不動産会社を経営している。スマートで男女問わずモテる。

 

紀子の親友 真子

…紀子とは高校時代からの親友。紀子たちの結婚式で健二に一目惚れされて結婚。娘が二人いる。

 

真子の夫 健二

…マサルと大学時代のサークル仲間。普段はマサルとよくサーフィンに行っている。明るく子煩悩。

 

※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。

シーズン1 ミキの芝生 『不穏な着信』

シーズン2 武田さんの芝生 

『隣の芝生②-1未婚の母を選択する女性。』

 

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翌朝目が覚めて携帯を開くと、

 

昨夜私が

「ご主人やお子さんと

 離れる覚悟があるくらい

 相手のことが好きか。」

 

と聞いた内容に対して

真子から返信が来ていた。

 

 

 

 

ドキドキして開く。

 

 

 

しかし開いて絶句した。

 

 

 

真子

「そこまであまり

 考えたことないですね。」

 

 

 

は?( ˙-˙ )

 

 

 

 

「おはようございます。

 

 じゃあ彼も

 お互いバレないように

 気をつけないといけないですねー。」

 

 

 

真子

「それは大丈夫だと思いますよー。

 

 さっき彼からも返信来てました。

 

 (今月は忙しいから

  会えるのは来週の

  月曜日の昼間くらいかなー)って。

 

 もうその約束だけで

 この1週間幸せになれるんですよー。」

 

 

 

もう、

 

このお花畑アホアホ女の真子も

 

勘違い宇宙人マサルも

絶対に許せない。

 

 

 

私はこの一連の流れを

全て紀子さんに連絡しようと思った。

 

 

けれど不安だった。

 

 

私はあくまでも第三者だから、

怒りとか

そいういう気持ちで解決できる。

 

でも当事者の紀子さんは…

そもそもこのことを知ってから

どんな気持ちで

夜を迎えていたのだろう。

 

 

ミキがいつも言う。

 

「不倫は心の殺人だ。」と。

 

 

相手のことを信頼すればするほど

そのダメージは大きい。

 

 

こんな無責任な二人のせいで

紀子さんの心が

死んでしまったらどうしよう。

 

探れば探るほど

これからもっと

嫌な事実が増えていくのでは?

 

そう思うと、

堪らなく不安になるのだ。

 

 

 

しかし

昨夜真子とのラリーをしたと

それだけを告げた時

紀子さんは言った。

 

 

 

紀子さん

「もうここまで来たら

 泣いていたって先に進まないって

 今はそう思います。

 

 ジタバタしても仕方ないですよね。

 

 だから、全部教えてください。

 

 だって私は

 自分に恥じるようなことも

 後ろめたいことも何もないんですよ。

 

 今は苦しくても

 最後に泣くのは

 きっと自分じゃない。

 

 そう信じてるんです。」

 

 

 

どうして私の周りの女性たちはこうも

強く美しいのだろう。

 

 

きっと本当は今でも

心の中はズタズタなはずで

いろんな気持ちが行ったり来たりして

苦しみの中にいる紀子さん。

 

 

それでも彼女は

そこに立ち止まって

泣いてばかりいる人ではなかった。

 

 

 

紀子さん

「来週の月曜日ですね。

 

 私、動きます。

 

 パンダさん

 お知恵を貸してください。」

 

 

 

私に知恵があるかどうかは謎だけど

出来ることは全力で!!

 

 

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