シーズン3 登場人物

 

主人公 紀子(ノリコ)さん

…40歳のワーママで一人息子は高校生。美容オタクでスタイルの良い美人。料理はプロ級。


         

紀子の夫 マサル

…紀子さんの大学時代の先輩。都内で祖父の代から引き継いだ不動産会社を経営している。スマートで男女問わずモテる。

 

紀子の親友 真子

…紀子とは高校時代からの親友。紀子たちの結婚式で健二に一目惚れされて結婚。娘が二人いる。

 

真子の夫 健二

…マサルと大学時代のサークル仲間。普段はマサルとよくサーフィンに行っている。明るく子煩悩。

 

 

※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。

シーズン1 ミキの芝生 『不穏な着信』

シーズン2 武田さんの芝生 『隣の芝生②-1未婚の母を選択する女性。』

 

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今日のメンバーは、

真子以外は気心知れた友人ばかり。

 

しかし紀子さんは真子のことを

私にしか話していない。

 

本当は事前にこのメンバーに

全て打ち明けておくこともできたし

the女子会的に

悪口大会することだって出来た。

 

 

でも紀子さんは

 

「まだ真子とマサルさんの関係が

 ハッキリしたわけじゃないから。

 確信持てないことで

 言いふらすことは出来ない。」

 

とか言う人だった。

 

私は紀子さんのそう言うところが好きだが

それが反対に

紀子さんを苦しめているのだとも

思っていた。

 

 

 

最初は自己紹介のような感じで

それぞれの話が進む。

 

 

 

その度に真子は

表情をくるくる変えて

 

「えー!すごいですねー!」

 

とか、相槌を打っている。

 

 

なるほどね。

 

 

穏やかで聞き上手の紀子さんと

明るく社交的な真子は

昔からバランスが良かったんだな。

 

そんなことを客観的に思った。

 

 

「真子さんって、

 すごく髪の毛綺麗ですよね。

 

 毎日お手入れ大変じゃないですか?」

 

  

普段の私なら

人のキューティクルになど

興味0%だが

 

 

けれどこの質問には意図があった。

 

 

 

真子

「えっ、ありがとうございます!

 

 実は最近美容室でちゃんと

 トリートメントとかするようになって

 そしたら全然違うんですよ!

 

 今までは面倒だから

 いつも一つにまとめてたんですけど

 髪の毛が綺麗になると

 髪型も楽しめますよー。」

 

 

「そうかー、

 私も見習いたいですねぇ。

 

 真子さんくらい綺麗になって

 私もモテたいモテたいー。」

 

 

真子

「えー。そんなそんなっ

 

 いや、もう娘も二人いるし

 私なんてモテないですよー。

 

 それにパンダさんったら

 綺麗になって

 誰に見せるんですかー(笑)

 

 好きな人でもいるんですかー?」

 

 

 

 

……ほー。

 

 

 

って、

 

 

 

どの口が言う!!

 

  

 

 

思わず真子の口を

すごい速さで掴んで

 

手でぎゅーとかしてやりたかったが

(※無料画像借りました。)

 

 

 

そんな衝動に素直に生きたら

完全にぶち壊し決定なので

 

自分よ落ち着け

ひっひっふーしながら

 

 

 

「でも結局旦那さんがいても

 モテる人は

 モテるじゃないですか。

 

 それに綺麗になりたい気持ちって

 多少なりとも異性の影響が

 あると思うんですよねー。」

  

 

 

と私は、

髪の毛をふさーと

かきあげるような気持ちで

アンニュイな雰囲気で伝えた。

(実際はおでこ全開で

 一つにかっちりまとめた髪型よ。)

 

  

 

他の女子達

「まぁそれはあるねー。

 あの女優さんとかも

 結婚してからの方が

 女性としてのオーラ出てたし。」

 

 

何も知らない友人たちも

話に乗っかっている。

 

 

 

真子

「わかりますわかりますー。

 

 もう何年も一緒にいると

 旦那ってもはや

 異性ではないですからねぇ。」

 

 

 

 

ほー。

 

 

 

真子。

 

 

その続き、

聞かせてもらおうじゃ

ありませんか。

 

 

 

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