このブログは私の親友ミキの結婚から
別居に至るまでを書いています。
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しかし現在は記事がリアルに追いついたため
最近あった隣の芝生話をパート2として書いています。
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※登場人物の職業や年齢、名前、私との関係性は、
身バレ防止のため実際とは異なる部分も多いですが
本人の了承を得て書いています。
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小田が退職した翌日、
武田さんは部長と
社食で話し込んでいた。
部長
「昨日奥さんから
わざわざ連絡があったよ
小田がお世話になりましたって。」
武田さん
「そうですか…
奥さん…本当に
すごい方ですね。」
部長
「本当にそう思うよ。
それで奥さんには
これからどうするのか
聞いてみたんだけど
離婚の意思は
1ミリも揺るがないそうだ。
今は起業に向けて毎日
忙しくて充実しているらしい。」
武田さん
「そうですか…
なんか良かったというか
安心したというか…」
部長
「ちなみに佐久間さんからは奥さんに
慰謝料を減額して欲しいと
連絡が来たようだが
佐久間くんも小田に
慰謝料を請求するそうだよ。
まぁそっちは
これから弁護士さんと相談して
なんとかしていくらしいよ。」
武田さん
「なんか…
奥さんが1番
まだまだ大変ですよね…」
部長
「そうだよな。
離婚は簡単じゃないよな。
でも君の結婚は
心から喜んでたよ。
奥さんに伝えるべきかどうか
本当は迷ったんだが
奥さんの方から
聞いてくれてね。
小田くんから変な風に伝わっても
よくないと思ったからね。」
武田さん
「ありがとうございます。
部長にはなにから何まで…」
部長
「いやぁ、なんか
孫ができるみたいな気持ちで
わたしもすごく嬉しいんだよ。」
武田さん
「ありがとうございます。
わたしも心強いです!」
部長
「それで君に
奥さんから伝言があるよ。」
武田さん
「伝言ですか?」
部長
「あぁ。」
武田さん
「なんか、恐縮です…」
武田さんは
姿勢を正した。
部長は携帯に目を落とし
奥さんからのメッセージを
読み上げた。
奥さんからのメッセージ
(武田さん
ご結婚おめでとうございます。
赤ちゃんも
本当に楽しみですね!
私もこれから
恋するチャンスが出来たと思うと
未来が楽しみなんですよ。
武田さんに負けないように
まずは仕事を軌道に乗せて
いつか、
いい恋をしたいと思います。
なんだかワクワクしますね。
嘘かと思うかもしれませんが
私はもう、
落ち込んでないんです。
むしろ元気です。
だって私たちはこれから
自分で未来を作っていけるんですよ。
私はこれを
小田がくれた縁と
ギフトだと思うことにしました。
辛い思いがなかったかといえば
嘘になります。
けれど彼への制裁なら
私がちゃんと降します。
だから武田さんはこれから
武田さんの人生を
生きてください。
貴方のように
私も強くありたいと思います。
どうか元気な赤ちゃんを
産んでくださいね。 )」
あぁ
奥さんはやっぱり
素敵だった。
すごい人だった。
武田さんは愛おしそうに
お腹をさすりながら
もう、
泣いてはいなかった。
隣の芝生② 完
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