このブログは私の親友ミキの結婚から
別居に至るまでを書いています。
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しかし現在は記事がリアルに追いついたため
最近あった隣の芝生話をパート2として書いています。
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※登場人物の職業や年齢、名前、私との関係性は、
身バレ防止のため実際とは異なる部分も多いですが
本人の了承を得て書いています。
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その日の夜、
武田さんの携帯が鳴った。
相手は幼なじみの敬太だった。
二人は昔から
何かある時は相談する中で
恋愛の話も気軽にできた。
今回こんなことになって
相談できたのは
本当の意味で身近な人といえば
敬太だけだった。
敬太
「体調は大丈夫か?」
武田さん
「うん、大丈夫だよ。」
敬太
「そういえば、あのドラマ観た?」
武田さん
「あーー、観たみた!
やっぱりあの人カッコいいよねー。」
敬太と話す時武田さんは
いつもの自分に戻れる気がする。
家族と話す以上に
リラックスできている。
実際は色々な問題を抱えているし
失恋の真っ最中は
誰と話しても心ここにあらずだった。
それは例え気のおけない仲である
敬太と話していても
浮かない気持ちが急に
晴れるわけではなかった。
けれどそんな中でも彼は
毎日しつこくするわけでもなく
数日に1回
思い出したように連絡をくれる。
そしてあえてなのか
無意識なのか
小田に関わる話は
武田さんから切り出さない限り
敬太の方からは
ほとんどしてこなかった。
敬太
「それはそうと、
もう小田のことはいいのか?」
珍しく敬太が
小田のことを聞いてくる。
武田さん
「いいって、なにが?」
敬太
「本当に、
あいつに気持ちはないのか?」
武田さん
「どうしてそんなこと聞くの?」
敬太
「どうしてすぐに、
もう好きじゃないって、
言えないんだ?」
武田さん
「いや、言えるよ。
敬太がそういう聞き方するから…」
敬太
「部長や、
パンダさんが心配してるのは
そういうところなんじゃないか?」
武田さん
「そういうところって、何よ。」
敬太
「小田への気持ち。
大丈夫に見えて、
時々危ういんだよ。
そりゃあわかるよ。
お前本当にあいつが好きだったもんな。
そんな奴のこと
簡単に嫌いになったりはできないよな。
当時はあいつの話ばっかり聞いてたけど
俺は怪しいやつだなって思ってたよ。」
武田さん
「思ってたんなら…
言ってくれたらよかったじゃん」
敬太
「お前の性格なら
言っても聞かなかっただろ。」
武田さん
「…そうだろうけど…」
長年の付き合いである敬太には
わかっていた。
部長や私(パンダ)には
武田さんは多少強がってしまうことを。
勿論武田さんの決意は
嘘ではないし
簡単に決めたことじゃない。
ただ
まだ会社にいる小田が
いつ武田さんに近づいて
いつ武田さんが
許してしまうのではないかと
1番心配していたのは
敬太だったのかもしれない。
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