このブログは私の親友ミキの結婚から
別居に至るまでを書いています。
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しかし現在は記事がリアルに追いついたため
ミキの話題の進捗がない日は
最近あった隣の芝生話を書いています。
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※登場人物の職業や年齢、名前、私との関係性は、
身バレ防止のため実際とは異なる部分も多いですが
本人の了承を得て書いています。
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冷たいかもしれないが
この時私は
電話越しに泣いている武田さんに
少し苛立ちを覚えていた。
もちろんわかっている。
悪いのは小田。
武田さんがうけた衝撃や
苦しみは計り知れない。
悪いのは、小田。
そんな中で自分が辛い時に
誰かと痛み分けなどできないし
人のことなど考えていられないし、
将来を憂いて
正しい答えなど思いつかないだろう。
わかっているのに
苛立ってしまう私。
私
「武田さん……
武田さんの、今の涙は
なんの…どういう種類の涙ですか?」
武田さん
「ごめんなさい…
なんかこうやってパンダさんを
巻き込んでしまっていることや
決断できない私自身が
情けなくて…」
私
「決断出来ないのは、
産むことをですか?
小田さんを
突き放すことをですか?」
武田さん
「お腹の中の子は
もう、産みたいって思っています。
この命を諦めることは
きっと出来ないです…
ただ、父親は小田さんです。
産んですぐに
父親のいない子供になるなんて
不憫な気がして…。
やっぱり父親には
会わせた方が良い気がして、
それなら小田さんとは
穏便にいくように
話をした方がって・・」
はい?
まって。
武田さん。
まって。
私
「不憫とは、
誰から見た目線ですか?
というか、
小田さんと穏便にゆきたいなら
そもそも奥さんに
話す必要はあったでしょうか。
部長まで巻き込んで……」
武田さん
「そうですよね…」
私は、声のトーンを落とし
我が子を諭すように
どうか武田さんの胸に
届きますようにと願いながら
話を続けた。
私
「ねぇ武田さん。
今私、無駄に苛立ってしまったので
ちょっと嫌な言い方を
しているかもしれませんが
ここでは
正直に言っていいんですよ。
まだ、
小田さんが好きだって。
武田さんだって
ついこの間好きだった人に
裏切られた身です。
だからってハイそうですかって、
好きな気持ちを頭と心から
切り離せるわけないってことくらい
私もわかっているつもりです。
でもね
その問題とこれはもう
違うんですよ。
奥さんがいたと知った以上
悔しいし、
死ぬほどむかつきますが
こうなった以上、
小田さんに同情なんかしたら
ダメなんですよ。」
私が武田さんに伝えたいことは
それだけじゃなかった。
私
「あと、不憫ってなんですか?
産むつもりだと思っているのに
子供を幸せにする自信は
ないというのですか?」
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