このブログは私の親友ミキの結婚から
別居に至るまでを書いています。
↓ ↓ ↓
しかし現在は記事がリアルに追いついたため
ミキの話題の進捗がない日は
最近あった隣の芝生話を書いています。
↓ ↓ ↓
※登場人物の職業や年齢、名前、私との関係性は、
身バレ防止のため実際とは異なる部分も多いですが
本人の了承を得て書いています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
力ない声で、これからどうしたらいいのかと
部長に尋ねた小田さん。
部長
「自分の蒔いた種だろう。
どうして自分で考えない?
じゃあ、仮に決定権はないとして
今の自分の考えはどうなんだ?」
小田さん
「……許されるなら…
子供は産んで欲しいと思っています。
宿った命を
諦めるっていうことは…
どうしても出来なくて…」
小田さんの妻
「それはあなたの子供として?」
小田さん
「それは…2人が許さないだろう?
だから今後2度と
会えないかもしれなくても
父親と名乗れなくても…」
部長が口を開く。
部長
「奥さん…酷なことを聞きます。
奥さんは正直、
どう思われますか。
言いにくいなら、
ここで答えなくても構いません。」
小田さんの妻
「……それはもちろん……
諦めてくださいなんて言えません。
というよりそんなこと、
思ってないんです…
むしろ大切な命です……
どうか生かして欲しい…
私はこの人に、
子供を授けられなかったので…」
そこまで言ってまた
奥さんの瞳から、
涙がぼたぼたとこぼれ落ちた。
小田さんの妻
「でもそうなると武田さんは
出産直後から
シングルマザーになってしまいます。
……だから私が身を引いて、
小田が父親と
名乗れるようにするしか…」
小田さん・武田さん
「そんな」
2人の言葉は同時だった。
武田さん
「私は小田さんに今後
どうこうしてもらいたいとは
思っていません…
ただ、実際産むか産まないか…
それをどうしても
決めかねるんです…
子供を諦めるという選択肢は
あまりにも辛過ぎます。
けれど小田さんと
血の繋がった子供が
この世に存在しているということは…
奥さんのお気持ちを考えると
それはそれで、
すごく辛いんです……」
どんな答えを出したとしても
奥さんにも武田さんにも
それは究極の
選択になるのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー