このブログは私の親友ミキの結婚から

別居に至るまでを書いています。

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隣の芝生①最新のあらすじ。

 

しかし現在は記事がリアルに追いついたため

ミキの話題の進捗がない日は

最近あった隣の芝生話を書いています。

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隣の芝生②のあらすじ。

 

※登場人物の職業や年齢、名前、私との関係性は、

身バレ防止のため実際とは異なる部分も多いですが

本人の了承を得て書いています。

 

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どうしたいか。

 

 

小田さんの奥さんにそう問われて

そんなことを今

答えられるわけなどない。

 

 

産むも産まないも、どの決断だって、

武田さんには難しいことで

奥さんには酷な話だった。

 

 

 

武田さん

「すみません…本当に今は 

 答えが出ないんです。

 

 正直、どちらの選択肢も

 毎日考えてしまいます。

 

 悠長に考えていられない問題ですが

 すぐに決めることも出来なくて…」

 

 

産まない。

 

そう言ったほうが

きっといいのだろう。

 

武田さんの頭ではそう思っていて

でも心が、

決断できなかった。

 

 

小田さんの妻

「そうですよね…

 こんな質問、困りますよね…」

 

 

武田さん

「いえでも、

 そうおっしゃるのが、

 当然だと思います…

 

 でもどちらにしても…

 どちらを選択しても

 早いうちに会社は辞めます。」

 

 

 

部長

「えっ。」

 

 

最初に驚きの声をあげたのは

部長の方だった。

 

 

 

武田さん

「折を見て、

 小田さんの前から姿を消します。

 

 誰のためにもそれが

 一番いいですから…」

 

 

小田さんの妻

「そんな…それなら主人が

 会社を辞めるべきです。

 事の発端は全て主人です。」

 

 

武田さん

「いえ、入社1年未満の私より

 小田さんの方が明らかに

 仕事ができます。

 

 それに小田さんが償うべきは

 奥さまです。

 小田さんが急に仕事を辞めたところで

 迷惑をかけるのは会社と

 奥様ですから…」

 

 

自分が仕事を辞める。

 

 

この話は武田さんが事前に

考えていたわけではない。  

 

けれど奥さんと話しているうちに

そうしなければいけないような

そんな気持ちになっていた。

 

いやきっと、それがいいんだ。

 

きっとどんな奥さんだって

付き合っていた女が社内にいるなんて

絶対に嫌だろうから。

 

 

 

部長

「武田くん、でもそれは…」

 

 

部長が言いかけた時

 

 

小田さんの妻

「あ、主人が来たようです。」

 

 

窓の外を見て、

奥さんがそう言った。

 

その場にいる3人に一斉に

緊張感が走った。

 

 

 

小田さんは一体

どんな顔をして

この場に座るんだろう。

 

 

 

 

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